サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

INAC神戸の身売り

2024-02-27 09:08:29 | 日記

INAC神戸の身売りに関連して、WEリーグの観客数の少なさの記事を読んだ。それによると昨シーズンのリーグの平均観客数はたったの1401人。これでは当然赤字だろう。これを日本人選手が多くプレーしているイングランドのWomen's super league(WSL)と比較してみよう。

 

WSLは2011年に8チームでスタート。2019年から現在の12チームに増加。12チームのうちリーデイングとレスターがEPLの2部の女子チームで、他の10チームはEPLのチームの女子チームである。だから日本のようにJリーグのクラブではない組織が運営しているチームが多いのとはかなり違う。

 

平均観客数はクラブによりばらつきがあり、2022/2023シーズンは5387人、2018/2019は1010人だったので、4年で5倍に増えている。この中で人気クラブはアーセナルとマンUである。とくにアーセナルは今季は7ホームゲームでなんと平均3万人集めている。これは驚くべき数字だ。

 

しかし人気が少ないウエストハム、エバートンは1300~1600人と日本とあまり変わらない。人気の偏りが極端である。スタジアムも男子チームとは違う、もっと器が小さいスタジアムを使用している。女子サッカーが日本よりも人気があると思われているイングランドでも、苦しいところは苦しいのだ。

 

WEリーグをもりあげるには、何といってもJクラブの傘下に入り、地域密着を測ることだ。浦和、千葉、新潟、セレッソ大阪、大宮、長野、仙台、広島などがWEリーグの中のJクラブ所属チームだが、鹿島、名古屋、ガンバ大阪、川崎フロンターレなどが参入すればもっと盛り上がる。

 

しかし女子チームを持つことは赤字しか生まないので、JFAからの支援が必要である。