オージーのハリー・キュエルが横浜Fマリノスの次期監督になるらしい。まだ正式発表ではないが、確実だそうだ。こういうニュースがマリノス内部から出てくるのだろうが、情報管理なんてしていないのだろう。
さてキュエルである。リーズ、リバプールなどでの華々しい選手としてのキャリアは申し分ないとして、指導者としてのキャリアはまったくもって不足している。２０２２年７月からセルティックのコーチとしてポステコを補佐してきた。それ以前は２０１５年からイングランドの下部リーグのチームの監督をしてきた。下部といっても２部ではなく、３部とか４部のチームである。それも１年から２年のスパンである。
下部リーグでの指導者としての才能を評価されたというよりも、セルティックではオージーつながりでポステコに拾われた。しかしポステコはあっさりとトットナムに脱出したので、セルティックでの居場所がなくなったと想像できる。キュエルもポステコの被害者なのだ。
ポステコのコネがまだマリノスに残っているのかどうかは知らないが、ポステコ～マスカット～キュエルというオージー路線が継承されることになる。キュエルの次は現オーストラリア代表監督のグラハム・アーノルドだろうか。
キュエルの監督としての実績は少ないし、マリノス監督にふさわしいかどうかも未知数。しかし戦力的にも弱いチームではないので、優勝争いに絡めなければおかしい。キュエルにはハードルは高いはずだ。
本田のライバルだったころのキュエル。