サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

サラリーキャップとACL

2018-11-24 12:07:57 | 日記
ブリスベンロアーの監督をしている元オーストラリア代表のジョン・アロイーシがACLの組み合わせを受けて、Aリーグのサラリーキャップの撤廃を主張している。中国の広州恒大とか上海SPIGなどと同じ組になったシドニーFCとメルボルン・ヴィクトリーはこのような金満クラブとどう戦えばいいのかと嘆いている。


その根拠はAリーグのサラリーキャップは20選手で3百万豪ドル(約2億4千万円)、他にサラリー無制限の招待選手が2,3人である。本田のいるメルボルン・ヴィクトリーの場合は大雑把にいえばサラリーキャップの3百万豪ドル+本田の年俸3百万豪ドルの合計600万ドル(約4.8億円)である。


これに対して中国の金満クラブは最近は天文学的な金を払わなくなったが、それでも一人の選手に3-5億円くらいの年俸は払う。メルボルン・ヴィクトリーの全体と一人の選手の年俸が同じということになる。


Jリーグの場合は神戸を除けば2018年のチーム別年俸は2位の川崎Fが11.8憶円、8位のFC東京が9.2億円で、年俸上位のクラブはこのあたりまでである。ただし年俸が高いからといって成績に直結しないのがJリーグの特徴でもある。1位の神戸はイニエスタを除いて17億円くらい。これはポドルスキーがいるからである。


AリーグとJリーグの年俸を比較すれば招待選手がいなければAリーグは3分の1以下ということになる。招待選手も本田の場合は3分の1ずつをクラブ、協会、スポンサーであるメデイアで分担している。それでやっと2億4千万円を調達できたわけでそう簡単ではない。


しかしアロイーシの主張のとうりにサラリーキャップを廃止すれば身の丈を無視した選手補強をするクラブが出てきて財政破綻する可能性も出てくる。中国の金満クラブと対抗するのは至難の業である。