福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

本当にさようなら歌舞伎座

2010年05月03日 | 過去のBLOG記事

いよいよ4月をもって建て替えに入る歌舞伎座へ行って参りました。

母がチケットをとってくれて一緒に行ってきました。
チケットが取れて本当によかったです。

歌舞伎座さよなら公演「御名残四月大歌舞伎」

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この日は雨でした。

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カウントダウンの電光掲示板がありました。

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もちろん隣の歌舞伎茶屋も含めてすべて建て替え。
建築内容の看板がでていました。

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舞台。歌舞伎色の幕でした。

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現在の建物は登録有形文化財なんですよね。

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ロビーには溢れんばかりの胡蝶蘭。

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数々の巨匠による名画もずらり。

2階から。

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ロビーには、過去の役者さんや歌舞伎座に貢献した方の胸像があります。
朝倉彫塑美術館の朝倉文夫先生の作品です。

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歌舞伎座には日本を代表する芸術家の作品が一堂に集まっています。
4月30日の閉場式の看板がでていました。

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手描きの看板。

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いつもは「午前の部」と「午後の部」の2部構成ですが、
さよなら公演中はその間に「昼の部」が入った3部構成。
少しでも多くの方に来て頂ければという感じでしょうか。

私は、「午前」と「昼」の2つを見ました。
「夜の部」は演目も「助六」で見たいところですが、
娘を主人に預けてきたので、そういうわけにはいきません。

私が見たのは
第一部
「御名残木挽闇爭(おなごりこびこのだんまり)」
「熊谷陣屋」
「連獅子」

第二部
「寺子屋」
「三人吉三巴白波(さんにんきちさともえのしらなみ)」
「藤娘」

どれも素晴らしかったです。


「御名残木挽闇爭(おなごりこびこのだんまり)」は、
豪華なキャストと豪華な衣装の人達が暗闇で右往左往する感じが
おもしろかったです。


「熊谷陣屋」と「寺子屋」が両方、身代わり首実験のお話で
なんとも切ないお話でした。

「寺子屋」はたくさんの子ども達もでてきてかわいかったです。
それとは対照的に、悲しいお話なんですけどね。

「連獅子」は中村勘三郎親子で、獅子の子が2匹の親子3匹で
あの長い赤と白の髪の毛を回す、圧巻の演技でした。
「連獅子」で、大丈夫?ってな具合に頭を回した中村勘三郎さんですが、
昼の部の「寺子屋」ではすぐに女将さん役ででてきて、本当に超人技です。

「三人吉三巴白波(さんにんきちさともえのしらなみ)」は、
尾上菊五郎、市川團十朗、中村吉右衛門と
豪華キャストの演目で愉快なお話です。

とくに團十朗さんは台詞回しがいいですね。声といい気持ちがよいです。

最後の「藤娘」は、舞台も衣装も艶やか!
藤の精の藤十郎さんも名前からして藤尽くしで、舞いも素晴らしかったです。

いやー、本当に素晴らしかった。
あっという間でした。

長いかと思いましたが、そのまま夜の部まで見れると思えるくらいあっという間でした。
全ての役者さんを尊敬します。

この建物で最後に見れてよかったです。

日の出やさんのお弁当を、幕間にいただきました。

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歌舞伎座が立て替え中の3年間は日の出やさんなど、
近場のお店屋さんはどうなさるんでしょうねえ?
オフィス街だから、ふつうに売れるのだろうか。
この日は、一番食べたかったお弁当は売り切れていたので、
機会があったらまたお弁当だけでも買いにきたいものです。

見終わって出てくると、3階の桟敷席のお客さんが
雨の中、列をなしていました。外国の方などが多かったです。
日本にきたら見ておきたいですよね。

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御名残惜しいですが、いた仕方なし。
バリアフリーでもっと多くの方がみれるようになるのであれば、
次ぎの建物に期待します。

本当にさよーならー!

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