福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

旬の物

2008年05月13日 | 過去のBLOG記事

ゴールデンウィークもあっという間に過ぎましたね。
私みたいな稼業にはあまり連休とか関係のないことなのですが、
ささやかに「端午の節句」を味わってみました。

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柏もち。草餅、餡、味噌の三種です。柏の臭いがすがすがしいですよね。


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粽!中身は草餅かと思っていたのですが
(草餅のを食べた事があります。)、道明寺でした。
桜の葉がない、白い道明寺という感じで、とても素朴な味わいでした。
きなこがつけれるようになっていました。和菓子屋さんに行ったら、
5月のアイテムで和菓子がきれいに並んでいてたくさん買いたくなりましたが、
食べきれないので我慢してみました。青梅の練り物は買いました。
緑色の物が増えて「新緑!」という印象です。


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そして、春といえば筍。母が上京したので、
父が山から採って来た物を持って来てくれました。


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そして、こちらは「たらの芽」と「こしあぶら」の天ぷら。父が山で採集した物です。
美味しすぎです。旬の物は体にすっと入ってくるというか、
染み渡るという感じがします。体も欲しているんですね。

筍、たらの芽、こしあぶらはこの時期の毎年恒例で
父が山菜採りをするので美味しくいただいています。

数年前は私も同行していたのですが、最近はまったく同行できずに残念です。
しかし、この山菜採りは中々、熾烈な争いです。たらの芽など、
本当に芽が出た直後でないと、すぐにトゲトゲで堅くなり
食べれなくなってしまうので、山菜採りに山に入る面々は必死です。
採りにくそうな高い所も多少の無理をしてしまいます。
他の山菜採りメンバーなんかと遭ってしまうと先を越されやしないかと冷や冷やします。
でも、くれぐれも採り過ぎに注意です。採り始めると楽しいし嬉しくて
たくさん採ってしまうのですが、みなさんの食べれる量を考えてくださいね。
(↑みなさんと言いながら父に言っています。)

筍は、知人の所有する山から許可を得て採っているようです。
毎年、美味しい山の幸を頂くためにも節度を守って頂きたいなあと常々思っています。

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そして、ゴールデンウィーク中に、イタリアから
友人が一時帰国したとの事で会ってきました。
右の女性が大学の同級生いずみちゃんです。左はイタリア人の旦那様ミケーレ。

いずみちゃんは大学卒業後、カメラを専攻していたので
某大手化粧品メーカーのスタジオマンになったのですが、
本格的にポエットリーリーディングを始めだしてから1~2年後退職し、
その後旅に出てしまったため音信不通に。

ずっと心配していたのですが2年前くらいに突然連絡をもらい、
現在イタリアにいることが発覚しました。
アーティストとしていろいろな活動をしているようです。
でもほとんど住所のない生活でしたが、今回ミケーレと結婚することで
ようやく安住の地を手にしたようです。ひとまずよかったよかった。

しかし、旅に出た彼女の話を聞くと色々な人がいるなあと感心します。
彼女は自転車で日本をグルグルしていたみたいなのですが、
日本全国の至る所でわりとそういう方がいるみたいなんです。
シーズン物の日雇い労働をして稼いでは旅に出て、を繰り返す人達です。

彼女も長野の高原でレタスの収穫に参加したり、
北海道の利尻島で利尻昆布を干してみたり、沖縄のさとうきび採りに行ってみたり、
行く先々で何となく遭うメンバーがつながってきていたので、
「狭いなあー。」と感じ、海外へ行ったそうです。

イタリアもそうした旅の一貫だったのですが、
いろいろとやることができて居着いたようです。それでも秋には日本に帰って稼いで、
正月越したらまたイタリアに戻るみたいな生活をしていました。
帰国する時は全て一旦引き払ってくるので、
「お気に入りの茶碗の一つも持てない。」と言っていたのが印象的でした。
イタリアに骨を埋める気は無いらしいので、
常に世界に動けるスタンスで活動していくんですって。
すばらしいし、うらやましい。
私にはできない事だと思うので。すごいバイタリティーです。

彼女の作品はこちら

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そして、旦那様のミケーレは大道芸人。日本は初来日です。
ユニクロで全て揃えたという事で、今日もユニクロTシャツ。
カメラを向けたらおどけてキメポーズです。ミケーレはクラウン(Clown)ドクターという、
病院で不安を抱える子ども達をユーモアで励ますお仕事をしています。
スイスのTHEODORA財団 に所属していて主にヨーロッパで活動しています。

日本でもよくみかけるピエロなどの慰問訪問という物よりは、
もっとメンタル面をサポートするお仕事です。
お医者様ではないのですが、サポートすべく訓練をしています。

日本にはまだこのシステムは発達していませんが
(最近少しだけとりあげられていました)、
「せっかく奥さんが日本人だから日本でも何か子どものお役に立てればなぁ」
なんて話していました。

私の勝手なイメージですが、イタリア人の男性とは
みんな伊達男系なイメージがありましたが(ごめんなさい)、
ミケーレにはまったくそれがなく、本当に気取らないかわいらしい男性でした。
ケーキを食べるときもヒョイとフォークを手の中に隠してみたり、
ユーモアが身に付いている感じです。

彼のパフォーマンスはシャボン玉が主らしいのですが、
やはりジャグラーなどいろいろできます。
日本にはとびきりのシャボン玉のおもちゃがあるだろうと
非常にわくわくしていたようですが、東京を離れていたいずみちゃんのアテンドで
おもちゃ屋に行けてなかったので、博品館をお勧めしておきました。

久々に友人の元気な姿に会え、嬉しい報告もあり楽しい再会でした。
大学を卒業してからも続く間柄というのは本当に限られてくるのですが、
「何故か気が合う」という面々とはどんなに遠くに離れても
また会う事ができるのだなあと嬉しく思いました。

今度は私がイタリアに遊びに行きたいと思いました。




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