福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

キッズアートプロジェクトしずおかin初島2

2017年11月17日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)



いよいよ、キッズアートプロジェクトしずおか

「初島編」がスタートです!






時間は5,6時間目ですので、時間はあまりないです。

さくさくと進めます。





今回は1年生と3年生がいますので、
そこがカッターの使用不安はあるものの

6年生、中学2年生、中学3年生はカッター使用の心配は無しかと思われます。

こちらの学校では、
子供の人数より
先生の人数が多いので、
その辺りは安心しております。



事前に切り絵の練習を少ししていただいていたのですが

一応使い方と、切り方の説明をします。










こどもたち5人しかいないので、
本日は先生方も(事務の方)もみんな参加です。




デザイン案の説明。




こちらのテーブルは、3年生の担任の先生と
3年生と6年生児童のテーブルです。

小学校の先生は全ての教科をみますから、
1日ほぼマンツーマン指導になりますよね〜。


児童との絆は深いと思います。





こちらのテーブルは

1年生児童と担任の先生、中学生2年生と3年生のテーブルになります。

みんな兄弟のように仲が良いです。



1年生の児童のヘルプにアシスタントの松井さんに入っていただいたのですが、

彼はこんな1年生見たことないってくらいしっかりしており
器用!!!!


あまり私たちが手伝うのも好まず、
グイグイ自分で進めていくのです。


というか、この子ばかりかみんなこどもたちしっかりしているのです。

(先生がマンツーマンなので気が抜けないのもありますが 笑)



ぼんやりしてる子いない!


不登校とか・・・その考えがまず無いと思う。








感心しました・・・。








中学の先生方も制作に参加してもらいました。

みなさん2〜3教科担当しており、
美術専門でなくても美術教えたり、
普通の中学教員とは違う体験を味わっているようです。



でもみなさん、2〜3年で任期が終わって
本島の方に戻るので、
なかなか気持ちの面でも大変かとお察しします。





キッズアートのスタッフもいましたが、ほとんど手助けすることなく

自分の力で進めるこどもたち。





そうこうしていたら、

2文字担当してくれている6年生の児童が1枚目を完成させました。





今回は

「初島小中学校」の6文字を5人のこどもたちで完成させるので
1人が2文字制作する可能性があり、
おそらく中学生が担ってくれると予想していたのですが、
6年生児童自ら進んで2枚担当してくれたのが意外でした。


6年生児童ももれなくしっかりしており、
切り絵の概念もしっかり理解しており
さくさく下絵も切り絵も進めていました。


みんな両親はお店や漁で忙しいし、自分も働き手になるだろうから
なんかしっかりしている〜(涙)。




ということで、全ての作品が出揃い



発表と講評です。










児童作品が上段。

先生方の作品が下段です。


制作したご本人全員に、発表していただき
講評させていただきました。



みなさん、素晴らしかったです。



地域の特色がとてもよく出ていて、
大変興味深かったです。




こどもたち一人一人からも言葉をいただき、





感激です。






ありがとうございました。









みなさん、本当に年齢を超えて仲が良く
温かで
家族のようでした。







作品たち。






制作途中の「小」の文字は1年生児童の作品ですが
伊勢海老を描いてあり、ここまでほとんど自分で切ったのです。

伊勢海老の絵もとてもよく描けていました。



ここでは伊勢海老も採れるのです。
そして、船から錨を下ろす様子や、アジ、イカ、金目鯛など地元で見られる風景もふんだんに取り込まれ
てんぐさも採れるので「ところてん」なども描かれていて
明らかに、他とは違いました。

こどもたちの「海」知識が断然違います。


来年卒業する中学3年生は自分の好きなことが絵に描かれていて
年相応な感じで良かったです。
安心しました(笑)。


しかし、彼が卒業すると来年は新入学生がおらず
4人の学校生活になるそうです。


いろいろギリギリなんですねー。



高校から本島の集団生活がはじまり、
いろいろなギャップで苦労されるかと思いますが
ここまでののんびりとした学校生活はうらやましい限りです〜。


自分のこどもたちの都会生活と比べてしまい
考えちゃいますね〜。



今回も貴重な体験をさせていただき、
ありがとうございました。

初島小中学校の校長先生、
先生方、
キッズアートのスタッフの方々、
アシスタントの松井さん
児童の皆さん、

ご尽力いただいたみなさま

本当にありがとうございました!