7月に読んだ本

7月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:6047
ナイス数:147

よもつひらさか往還 (講談社文庫)よもつひらさか往還 (講談社文庫)の感想
再読。
読了日:07月31日 著者:倉橋 由美子
異端の徒弟 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)異端の徒弟 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)
読了日:07月29日 著者:エリス ピーターズ
木に登る王:三つの中篇小説木に登る王:三つの中篇小説
読了日:07月28日 著者:スティーヴン・ミルハウザー
シュレーディンガーの猫を追ってシュレーディンガーの猫を追っての感想
素晴らしい読み応え。“シュレーディンガーの猫。それは、古典物理学と重力の法則におけるニュートンの林檎のようなものだ。”…と、なるほど。哀惜と喪失感を湛えた内容だが、その静かな語り口による深い思惟を追っていくのは不思議な心地よさだった。そも量子力学とはなんぞ…と私はそこから覚束ないのに、眉毛が繋がって捩れそうになりつつひき込まれる。「重ね合わせの原理」(そして怖ろしいパラドックス)のこと、出現に先立つ消失、儚いパラレル・ワールド、どこからやってきたのかわからない猫への愛おしさ…。
読了日:07月27日 著者:フィリップ フォレスト
聖少女 (新潮文庫)聖少女 (新潮文庫)の感想
再々読。
読了日:07月25日 著者:倉橋 由美子
人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1) (講談社選書メチエ)人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1) (講談社選書メチエ)
読了日:07月24日 著者:中沢 新一
少女ソフィアの夏少女ソフィアの夏
読了日:07月23日 著者:トーベ・ヤンソン
きことわきことわの感想
再読。こちらもとても好き。幾夏もともに過ごした2人の少女、永遠子と貴子のからがりやすかった長い髪のように、瞬間と永遠とが縺れ合い引っ張り合い時折たゆむ。…そんな様がそのまま文章になっている。ふと己自身のことを、誰かに夢見られているだけの存在かも知れない…と思う、あやふやな記憶だけをよすがに生きる心許なさ。過ぎ去れば一日も百年も同じ…と呟く。過去の幻さえ、未来からの光の遡行と分かちがたい。遠い幾夏と一冬の失われた光景(熱波を浴びたはまゆう、立ち枯れの向日葵、一本のマフラーで繋がって歩く坂道…)の愛おしさよ。
読了日:07月22日 著者:朝吹 真理子
流跡流跡の感想
再読。兎に角文章がとても好きで、冒頭からして掴まれてしまう。ぷくりぷくりと生じてはその先へその先へ、次の言葉を導き出しながら連なっていく言葉、言葉…の、どこか不穏な揺らぎをたどる。その文字列の不可解さに捕り込まれ、出口を探しあぐねて押し流されていく。目眩う心地で読み進み、大金魚の場面(えごえご踊る!)でもうたおれそうになった。 “細胞液や血液や河川はその命脈のあるかぎり流れつづけてとどまることがないように、文字もまたとどまることから逃げてゆくんだろうか。綴じ目をつきやぶってそして本をすりぬけてゆく。”
読了日:07月21日 著者:朝吹 真理子
ヨーロッパの装飾と文様ヨーロッパの装飾と文様
読了日:07月20日 著者:海野 弘
新訳 説経節新訳 説経節
読了日:07月19日 著者:伊藤 比呂美
猟奇博物館へようこそ ─ 西洋近代知の暗部をめぐる旅猟奇博物館へようこそ ─ 西洋近代知の暗部をめぐる旅
読了日:07月18日 著者:加賀野井 秀一
料理長が多すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 35-1)料理長が多すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 35-1)感想再読。
読了日:07月18日 著者:レックス・スタウト
ハルイン修道士の告白―修道士カドフェルシリーズ(15) (光文社文庫)ハルイン修道士の告白―修道士カドフェルシリーズ(15) (光文社文庫)
読了日:07月15日 著者:エリス・ピーターズ
アイトン・フォレストの隠者―修道士カドフェルシリーズ(14) (光文社文庫)アイトン・フォレストの隠者―修道士カドフェルシリーズ(14) (光文社文庫)
読了日:07月13日 著者:エリス・ピーターズ
遠ざかる家―建築投機 (イタリア叢書 3)遠ざかる家―建築投機 (イタリア叢書 3)
読了日:07月11日 著者:イタロ・カルヴィーノ
星の子星の子の感想
こういう話は実際にあるだろうな…と思いながら読んでいたら怖かった。“新興宗教”ならばある意味まだ分かりやすいが、これが“親の方針”ともなるとその偏りは外からは見えにくく、素直な子どもほどその影響にどっぷり浸かって育つだろうし。親がどんなにその正しさを信じていたとしても、子どもには初めから選べない。…辛い。主人公ちひろの性格が他愛ないというか、見たくないものから目を背ける子どもの知恵が身に付いていて切なかった。集会所や研修の様子が居心地よさそうで、もはや他人が一概に正誤を決めつける話ではない…と思いつつ。
読了日:07月10日 著者:今村夏子
隠し部屋を査察して (創元推理文庫)隠し部屋を査察して (創元推理文庫)の感想
再々読。なのだが、何度読んでも慄き、魅入られる。
読了日:07月10日 著者:エリック・マコーマック
アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫)アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫)
読了日:07月06日 著者:アーサー・ミラー
五月の雪 (新潮クレスト・ブックス)五月の雪 (新潮クレスト・ブックス)
読了日:07月05日 著者:クセニヤ メルニク
ウエハースの椅子ウエハースの椅子の感想
再読。昔馴染みの絶望と手を繋いだまま、もう一方の手を絶望によく似た美しい恋人から振りほどくことが出来ない。恋という甘苦しい狂気の中、“私”は少しずつ壊れていく…。江國さんの小説は、子どものころ小学校が如何に嫌いで厭だったかという話になると、思わずがくがく頷いてしまう。
読了日:07月04日 著者:江國 香織
魔法の庭魔法の庭
読了日:07月03日 著者:イタロ カルヴィーノ,イタロ・カルヴィーノ
十蘭錬金術 (河出文庫)十蘭錬金術 (河出文庫)感想
再読。
読了日:07月02日 著者:久生 十蘭

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