10月に読んだ本

2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7532ページ
ナイス数:131ナイス

なんでもない一日 (シャーリイ・ジャクスン短編集) (創元推理文庫)なんでもない一日 (シャーリイ・ジャクスン短編集) (創元推理文庫)
読了日:10月30日 著者:シャーリイ・ジャクスン
水に描かれた館 (創元推理文庫)水に描かれた館 (創元推理文庫)の感想
再読。
読了日:10月29日 著者:佐々木丸美
聖ペテロの雪聖ペテロの雪
読了日:10月27日 著者:レオペルッツ
鷲の巣鷲の巣の感想
アンナ・カヴァンの“冷たい憂鬱”に、またも捕らわれ読み耽る。一際空気も冷たく冴えたカヴァン日和…だったが、主人公の“わたし”は暑熱による幻視に惑い眩暈していた。孤独や不条理を薄っぺらく覆い隠そうとする欺瞞に満ちた現実よりも、彼が抜け出せなくなっていく“もうひとつの現実”の方にこそ、私を宥めてくれる懐かしさがある。どこまでもいっしょに動いてくる黒い影、絡みつく不安の感触…。怖いけれど、どこか馴染みのような世界だと思ってしまう。
読了日:10月26日 著者:アンナ・カヴァン
佐々木丸美コレクション7 罪・万華鏡佐々木丸美コレクション7 罪・万華鏡
読了日:10月25日 著者:佐々木丸美
ふたくちおとこふたくちおとこの感想
再読。ティル・オイレンシュピーゲルの表題作がお気に入り。
読了日:10月24日 著者:多和田葉子
獣の記憶 (創元推理文庫)獣の記憶 (創元推理文庫)
読了日:10月23日 著者:ニーナ・ブラジョーン
アレクサンドリア四重奏 4 クレアアレクサンドリア四重奏 4 クレアの感想
再読。素晴らしい読み応え。追憶の首都に呼び戻され、再びダーリーが語り手となる。けばけばしい彩色と圧倒的な貧困と美の都会、アレクサンドリアに流れた“時”に思いを馳せる。大戦を挟んで、各々の登場人物を次なる運命や新しい持ち場へと、押しやるように運んでいった。“「私らは私らが夢みるものになるのだ」とバルタザールが言った。あの灰いろの敷石のあいだに、なおも、時間そのものである時計の鍵を探し求めながら。” …来し方を振り返れば、時間そのものが容赦なく美しい作品だった。
読了日:10月22日 著者:ロレンス・ダレル
アレクサンドリア四重奏 3 マウントオリーブアレクサンドリア四重奏 3 マウントオリーブの感想
再読。
読了日:10月20日 著者:ロレンス・ダレル
ゴットハルト鉄道 (講談社文芸文庫)ゴットハルト鉄道 (講談社文芸文庫)の感想
再読。
読了日:10月17日 著者:多和田葉子
アレクサンドリア四重奏 2 バルタザールアレクサンドリア四重奏 2 バルタザールの感想
再読。“ぼく”だけのアレクサンドリアの破壊。バルタザールが加えた『ジュスティーヌ』の行間解説による、事実の再構成。バルタザールの言葉や“ぼく”の想像があらたな層となり、神聖かつ涜神的な都会アレクサンドリアを描き直す(て、それは切りがないのでは…と思いつつ)。一人称から三人称へとすんなり移行させないところが、ぐだぐだしていて語りの面白い巻。第3部の謝肉祭の件が妖しくてとても好きだ。幻めいた恋と、愚行と殺人と…。クレアの無垢な残酷さも、美しく光ってみえる。“もし、仮面をつけたまま仮面と恋に落ちたのなら――”
読了日:10月16日 著者:ロレンス・ダレル
アレクサンドリア四重奏 1 ジュスティーヌアレクサンドリア四重奏 1 ジュスティーヌの感想
再読。“ぼく”だけのアレクサンドリア、そして“ぼく”だけのジュスティーヌだった…。まだここでは。恋と裏切りの最中を振り返る眼差しの先、当時の狂おしさを呼び覚ましていく筆致の中では、多様と倦怠の都アレクサンドリアの人を捕り込む小昏い魅力もより際立っている。
読了日:10月15日 著者:ロレンス・ダレル
ダリアの帯 (白泉社文庫)ダリアの帯 (白泉社文庫)
読了日:10月14日 著者:大島弓子
さくらんぼの性は (新しいイギリスの小説)さくらんぼの性は (新しいイギリスの小説)
読了日:10月13日 著者:ジャネットウィンターソン
犬婿入り (講談社文庫)犬婿入り (講談社文庫)の感想
再読。
読了日:10月12日 著者:多和田葉子
きみを夢みて (ちくま文庫)きみを夢みて (ちくま文庫)
読了日:10月11日 著者:スティーヴエリクソン
ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:10月9日 著者:アガサ・クリスティー
新しい十五匹のネズミのフライ: ジョン・H・ワトソンの冒険新しい十五匹のネズミのフライ: ジョン・H・ワトソンの冒険の感想
ふふふ、面白楽しかった! 久しぶし(8年ぶりよ…)に読む島田作品がホームズパスティーシュで、大満足。隅々まで堪能したわ。あとがきを読んでもにやにや。
読了日:10月8日 著者:島田荘司
剣闘士に薔薇を剣闘士に薔薇を
読了日:10月7日 著者:ダニーラコマストリ=モンタナーリ
人工呼吸 (フィクションのエル・ドラード)人工呼吸 (フィクションのエル・ドラード)の感想
素晴らしい読み応え。滔々とした語りで思いがけない事柄は詳らかにされたが、そうなるはずだと待ち兼ねていたことについては、はて…とぼんやり反芻しつつ、訳注を踏まえていつか読み返したい。元急進派の叔父と、その叔父の物語を元に本を書き上げて以来何も書けなくなった甥との往復書簡。からの話の広がりの先で、アルゼンチン近現代史や文学論、ジョイス、カフカ、『わが闘争』…などなどが虚実綯交ぜに盛り込まれていくのでくらくらした。“亡命こそユートピア”説や、亡命ヨーロッパ人がもたらした根深い劣等感について触れる箇所も忘れがたい
読了日:10月6日 著者:リカルドピグリア
ミス・ブロウディの青春 (白水uブックス―海外小説 永遠の本棚)ミス・ブロウディの青春 (白水uブックス―海外小説 永遠の本棚)
読了日:10月3日 著者:ミュリエルスパーク
アララテのアプルビイ (KAWADE MYSTERY)アララテのアプルビイ (KAWADE MYSTERY)の感想
久しぶしにマイクル・イネス、読むのは5冊目(好きなんだな…)。乗っていた客船本体が(たったの数行で)沈没した後、サンデッキのカフェにいたアプルビイを含む6名のみが助かり、天地が逆さまになったカフェを筏代わりにして海上を漂流する。いきなりそんなぁ…な、とんでもない作風が堪らない。
読了日:10月2日 著者:マイクル・イネス
童貞王童貞王
読了日:10月1日 著者:カチュール・マンデス

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