1月に読んだ本

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:8344ページ

かつて描かれたことのない境地: 傑作短篇集 (残雪コレクション)かつて描かれたことのない境地: 傑作短篇集 (残雪コレクション)の感想
初めて読んだ残雪。とりわけ好きなのは表題作や、「瓦の継ぎ目の雨だれ」「不吉な呼び声」「ライオン」「大伯母」「綿あめ」。
読了日:1月31日 著者:残雪
黒のクイーン (創元推理文庫)黒のクイーン (創元推理文庫)の感想
プラハに惹かれて手に取り、面白く読んだ。三部作の第一作ということなので、続篇(次はウィーン)も楽しみ。
読了日:1月30日 著者:アンドレアス・グルーバー
ピースピースの感想
素晴らしく、すこぶる好みな作品だった。アメリカ中西部に住む老人の回想…なのだが。それは物哀しく懐かしく、美しいけれど、ざわりと怖い。となると、タイトルの意味も不思議になる。暗い死の影、纏いつく不可解な謎の澱。そして夢の中の扉めいて立ち現れる幾つもの物語は、開きやすく閉じやすい。風変わりな家に澱んだ時間と、行きつ戻りつ移ろう時間は、後少しで融合しきれない、マーブル模様のまま心に残ってしまう…。全ては終わったこと、もう誰も残っていない…という静けさと、呼び交し響き合う死者たちの声に包まれる。隅々まで魅入られた
読了日:1月29日 著者:ジーン・ウルフ
地図と領土 (単行本)地図と領土 (単行本)の感想
とても面白く読んだ。なるほど。
読了日:1月27日 著者:ミシェルウエルベック
宝石の国(2) (アフタヌーンKC)宝石の国(2) (アフタヌーンKC)の感想
きらきらで大好き。ますます面白くなってきた!
読了日:1月24日 著者:市川春子
秘められた生 (フィクションの楽しみ)秘められた生 (フィクションの楽しみ)の感想
素晴らしい読み応え。あまりの晦渋さに慄きつつ、それはいつしか賛嘆の思いに変わった。幾度となく躓き立ち止まり、これはどういう意味なの…と考え込んでみたり、或いは、ただ身を委ねる如くそのまま味わってみたり。難解な章に挟まれた、短い詩のような言葉の瞬き。その光を繋げながら、想像したこともない程に深い…深い思索の跡をたどる。愛について。ひたすら、愛について。なぜ、この自伝とも物語ともつかぬ分厚い書物が、書かれたのか。その理由が解説で分かり、得心した。人生を俯瞰する視点による、遺言とも呼べる作品だったのだ…と。
読了日:1月24日 著者:パスカル・キニャール
オランダ靴の秘密 (角川文庫)オランダ靴の秘密 (角川文庫)
読了日:1月23日 著者:エラリー・クイーン
ユニヴァーサル野球協会 (白水Uブックス)ユニヴァーサル野球協会 (白水Uブックス)の感想
ふふふ、面白かった…。序盤こそ挫けそうになったものの、野球に明るくない私でも楽しめるのか…という危惧はやがてぶっ飛ぶ。妄想脳内野球ゲームの虚構がだだ漏れしていく展開に、ただもう唖然とした。野球ゲーム側の世界がどんどん膨らんで、膨らみ過ぎて、これは一体何の話だったかしらん…と読んでいてぐらぐらしてくる。そこからはもう。(そしてヘンリーはどうなったん…。怖。)
読了日:1月21日 著者:ロバートクーヴァー
小川洋子の陶酔短篇箱小川洋子の陶酔短篇箱
読了日:1月20日 著者:小川洋子
やさしいダンテ「神曲」やさしいダンテ「神曲」
読了日:1月17日 著者:阿刀田高
千一夜物語〈2〉 (ちくま文庫)千一夜物語〈2〉 (ちくま文庫)
読了日:1月16日 著者:
アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡 (岩波文庫)アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡 (岩波文庫)
読了日:1月15日 著者:
秘密<下>秘密<下>の感想
素晴らしい。読み終えて、切ないとも嬉しいともつかぬ思いが胸に溢れた。人生のままならなさに向かい合い、受け入れつつ、時には諦めないで果敢に抗う…そんな、ケイト・モートンが描く女性たちの姿が好きだ。風に撓うほどに、強かで美しい。そして、そんなヒロインたちへの共感に満ちた眼差しが。もしかして…と何となく気付いたこともあるけれど、そこへたどり着くまでの流れがドラマティックですこぶる満足。
読了日:1月13日 著者:ケイト・モートン
秘密<上>秘密<上>
読了日:1月12日 著者:ケイト・モートン
荒涼館〈4〉 (ちくま文庫)荒涼館〈4〉 (ちくま文庫)
読了日:1月10日 著者:チャールズディケンズ
荒涼館〈3〉 (ちくま文庫)荒涼館〈3〉 (ちくま文庫)
読了日:1月9日 著者:チャールズディケンズ
荒涼館〈2〉 (ちくま文庫)荒涼館〈2〉 (ちくま文庫)
読了日:1月9日 著者:チャールズディケンズ
荒涼館〈1〉 (ちくま文庫)荒涼館〈1〉 (ちくま文庫)
読了日:1月7日 著者:チャールズディケンズ
須賀敦子全集〈第5巻〉イタリアの詩人たち、ウンベルト・サバ詩集ほか (河出文庫)須賀敦子全集〈第5巻〉イタリアの詩人たち、ウンベルト・サバ詩集ほか (河出文庫)の感想
少しずつ読んでいた。サバの詩が素敵。
読了日:1月6日 著者:須賀敦子
モイラ (1980年) (ジュリアン・グリーン全集〈4〉)モイラ (1980年) (ジュリアン・グリーン全集〈4〉)の感想
息を詰め、ひき込まれた。細密に描かれる、純な青年の意識の流れ。穢れない魂は染まることを拒み、大学町で存在が浮いてしまう。燃えるような赤毛さえ、特異な徴のようだ。やがて極端な信仰は、肉体への憎しみを募らせ、ジョゼフを孤独へ追い詰める。“悪魔の手から人々を救い出したい”…そんな理想が如何に己から遠いか、それが全く見えていない姿は異様で悲痛だ。この上ない純粋さがそれ故に、誰の手にも負えぬまま彼を破滅へと向かわせる。主題の重さや顛末にも関わらず、暗澹たる読後感にならないのは、どこか恬淡とした作風に因るのか…と思う
読了日:1月5日 著者:ジュリアン・グリーン
翳深き谷<下> (創元推理文庫)翳深き谷<下> (創元推理文庫)の感想
とても面白く読んだ。満足。
読了日:1月3日 著者:ピーター・トレメイン
翳深き谷<上> (創元推理文庫)翳深き谷<上> (創元推理文庫)
読了日:1月2日 著者:ピーター・トレメイン

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 2月2日(日)の... 2月4日(火)の... »