5月に読んだ本

5月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:5522

くもの巣の小道くもの巣の小道
読了日:05月31日 著者:イタロ カルヴィーノ,イタロ・カルヴィーノ
廃帝綺譚廃帝綺譚
読了日:05月30日 著者:宇月原 晴明
安徳天皇漂海記 (中公文庫)安徳天皇漂海記 (中公文庫)の感想
再読。初読時、『高丘親王航海記』オマージュで印象深かった作品。大きな蜜色の琥珀“真床追衾”に封じられた幼帝安徳天皇と、幸薄き詩人王実朝の出会いと不思議な繋がりを描く第一部。その時々の事情に合わせて実朝の歌が都合よく解釈されているのも、むむむ…と面白い。更に時が流れ、南宋の名ばかりの皇帝が琥珀のうつろ舟を見出す第二部。濃厚な蜜色の光に包まれて語らう2人の少年皇帝の、失われた時を夢の中で取り戻そうとする姿は美しくも儚くもあって胸を衝かれる。終盤のめくるめく眺めにはやはりのけ反ったが…。解説が皆川博子さん。おお
読了日:05月29日 著者:宇月原 晴明
失われた時を求めて(11)――囚われの女II (岩波文庫)失われた時を求めて(11)――囚われの女II (岩波文庫)
読了日:05月26日 著者:プルースト
宝石の国(7) (アフタヌーンKC)宝石の国(7) (アフタヌーンKC)
読了日:05月25日 著者:市川 春子
まっぷたつの子爵 (岩波文庫)まっぷたつの子爵 (岩波文庫)の感想
再読。
読了日:05月23日 著者:カルヴィーノ
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)の感想
再々読。『リチャード三世』を読み返した時にふっと思い出し、100年ぶりに…。“むくむく仔羊ちゃん”とか、“トニイパンディ”が目に飛び込んでくるだけで、とても懐かしくて嬉しくなった。グラント警部とキャラダイン青年の、「アメリカ人だな…」「イギリス人なんだから…」という雰囲気の応酬には笑いを誘われ、互いの反骨精神に共感して意気投合していく展開にぐっと掴まれる。『リチャード三世』で描かれた突き抜けた極悪人ぶりも素晴らしいが、2人に明かされていく愁いのリチャード像に私は愛着があるなぁ…と改めて思ったことよ。
読了日:05月22日 著者:ジョセフィン・テイ
謎―キニャール物語集 (パスカル・キニャール・コレクション)謎―キニャール物語集 (パスカル・キニャール・コレクション)
読了日:05月19日 著者:パスカル キニャール
洒落者たちのイギリス史―騎士の国から紳士の国へ (平凡社ライブラリー)洒落者たちのイギリス史―騎士の国から紳士の国へ (平凡社ライブラリー)
読了日:05月18日 著者:川北 稔
死と砂時計 (創元推理文庫)死と砂時計 (創元推理文庫)の感想
世界各国の死刑囚だけが集められ収容されている終末監獄…という設定が、一見突飛でありながらも存外説得力がないわけでもない(ジャリーミスタン首長国の国策ですと)ところがミソで面白かった。ちょっとチェスタトンを彷彿させるなぁ…と思った話もあり、解説を読んで得心した。
読了日:05月17日 著者:鳥飼 否宇
シェイクスピア全集 (7) リチャード三世 (ちくま文庫)シェイクスピア全集 (7) リチャード三世 (ちくま文庫)の感想
再読。ホロウクラウン鑑賞に通っているのでベネさんリチャードで読んだわ…。
読了日:05月17日 著者:W. シェイクスピア
場所 (フィクションのエル・ドラード)場所 (フィクションのエル・ドラード)
読了日:05月15日 著者:マリオ レブレーロ
ミカセ [新装版]ミカセ [新装版]の感想
再読。
読了日:05月14日 著者:鳩山郁子
悪しき愛の書悪しき愛の書
読了日:05月12日 著者:フェルナンド・イワサキ
ヘンリー六世 シェイクスピア全集 19 (ちくま文庫 し 10-19)ヘンリー六世 シェイクスピア全集 19 (ちくま文庫 し 10-19)
読了日:05月10日 著者:W. シェイクスピア
世界のすべての朝は世界のすべての朝は
読了日:05月09日 著者:パスカル・キニャール 高橋 啓
野ばら野ばらの感想
偏愛本。本整理中の寄り道。
読了日:05月08日 著者:長野 まゆみ
ナボコフの塊――エッセイ集1921-1975ナボコフの塊――エッセイ集1921-1975
読了日:05月07日 著者:ウラジーミル・ナボコフ
夜の夢見の川 (12の奇妙な物語) (創元推理文庫)夜の夢見の川 (12の奇妙な物語) (創元推理文庫)の感想
表題作(カール・エドワード・ワグナー)とチェスタトンの「怒りの歩道――悪夢」は再読だった。他にとりわけ好きだったのは、「麻酔」や「アケロンの大騒動」、「イズリントンの犬」(トバモリーより黒いってば…)。
読了日:05月06日 著者:シオドア・スタージョン,G・K・チェスタトン他
最愛の子ども最愛の子どもの感想
刺さる。苛まれるように刺さるなぁ…と。冒頭の作文を読んだ時点で、例えば周りの期待する“少女”の型に嵌められまいと足掻くことだけでも疲弊していく、あの無力感の痛ましさを思い出して辛くなった。その後の教室の場面では、女の子グループ特有の排他的で何かを隠していそうな(でも本当は他愛ない)雰囲気に胸が甘苦しくなる。あの場所が嫌いだったのに。でもこの作品の凄いところは、誰も見ていない部分が“わたしたち”によってかたられていくところ。なぜ彼女たちは、〈わたしたちのファミリー〉の物語を紡ぎ続けずにはいられなかったのか。
読了日:05月01日 著者:松浦 理英子

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