1月2日

 川野芽生『かわいいピンクの竜になる』を読んだ。
 
 潔く凛としたピンク。
 私もピンクには思うところがこもごもあり、過去のあれこれを苦々しく思い出す(でも、ピンクに罪はない!)。そしてまた、自分に身体があるという現実を無理やり突きつけられる気持ち悪さ、憤りにも覚えがあって、そのことについて言語化されている件では頷きまくった。

 『指輪物語』を読んでいる最中なので「エルフは眠らない」の章はとても楽しかった。elvish(エルフっぽい)という賛辞がやり取りされる〈Tolkien 2019〉での川野さんの装いは、描写を読んでいるだけでも本当に素敵で、夢のような日々の心地が伝わってきてうっとりした。
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