5月1日

 ボッカッチョ/平川祐弘訳『デカメロン 上』を読んだ。
 
 先日の『神曲』の訳注でボッカッチョに触れている箇所が幾つもあって、ますます読んでみたくなった。
 まずは上巻の3日分(1日に10人で10話)。一日目はまだ小手調べな感じで、二日目以降からじわっと面白くなる(まあ、概ね大らかにエロい喜劇…ですw)。例えばダンテの聖職者批判とも響き合う話や、ダンテのパロディのようにも読める話があって興味深いし、シェイクスピア作品の材源になった話を読めたのもよかった。
 『終わりよければすべてよし』を読んだ際のあのもやもや~っと割り切れない感じが、元になった話には殆どない(大らかにエロいのでw)…とか。
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