11月7日

 コルヴォー男爵/大野露井訳『教皇ハドリアヌス七世』を読んだ。
 
 すこぶる面白かった。久しぶしに奇書を読んだという満足感。
 「澁澤龍彦が絶賛」というのもさもありなん…と思いつつ、訳者あとがきでかなり自伝的な内容と知って驚いた(そして19世紀末のロンドンに生まれた作者が、何故カトリック教会なのか…という理由にもw)。
 “人間嫌いの利他主義者” ジョージの半生がほぼ自伝であるなら、その後の型破り教皇爆誕からの展開は幻想文学…か。

 “教皇には大きな目標と、見通しのきく目と、よく聞える耳と、機知と、ひねくれた性格と、大胆さと、寂しい心とがある。おまけに世界から敵意を向けられていた。”

 

 

 

 

 おはよございます。明太子🍙 #OnigiriAction 青空ごはん部
 

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