本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
3月に読んだ本
3月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:3932迷い猫あずかってます (中公文庫 か 15-4)
読了日:03月31日 著者:金井 美恵子詩と散策の感想
素晴らしかった。なるべくゆっくり…と、幾度も立ちどまりながら読んだ。“くだらないと思う人もいるかもしれないが、私は生きていくうえで幻想は必要だと思っている。真実に目を背けず向き合うためにも、自分だけの想像を秘めておいたほうがいい。想像は逃避ではなく、信じる心をより強く持つことだから。” “私は幸せうんぬんにうんざりしていて、「幸せ」という言葉を辞書から削除してしまいたいと思っている。もしくは意味を変えるとか。”
読了日:03月30日 著者:ハン・ジョンウォン辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿の感想
面白かった。19世紀末の東アジアの歴史や、当時の香港ならではの文化が描かれている点でも楽しめる
読了日:03月29日 著者:莫理斯 (トレヴァー モリス)人みな夜にあって (1981年) (ジュリアン・グリーン全集〈12〉)の感想
“死は自分を見つけ出すことはないだろう。(略)おれの心は一生の分だけ愛をためこんでいる、と彼は思った。だがその心は、自分でも識らないだれかを力のかぎり愛していたのだ。目をとじると、彼は異常なまでの情熱をこめてつぶやいた。「きみを愛している!」この言葉は、謎めいた重みのようなものから彼を解放してくれた。(略)だれにもそんなふうに言ったためしはなかったし、言うべき相手もだれひとりいなかった。” “快楽が自分のなかで、愛する能力を殺しているのだ。”
読了日:03月24日 著者:ジュリアン・グリーン舞え舞え断崖 (講談社文庫)
読了日:03月20日 著者:赤江 瀑大奥 8 (ジェッツコミックス)
読了日:03月19日 著者:よしなが ふみ鉱石倶楽部 (文春文庫)の感想
再読。
読了日:03月17日 著者:長野 まゆみつみびと (1983年) (ジュリアン・グリーン全集〈11〉)
読了日:03月16日 著者:ジュリアン・グリーン迷宮遊覧飛行
読了日:03月14日 著者:山尾悠子シャーロック・ホームズの気晴らしの感想
再読。“「不思議な事件なんだ、ワトスン。下水渠(げすいきょ)の換気窓の鉄格子で、地面すれすれに首吊り自殺をした男がいたら、どう思う? それも帽子を頭にかぶったまま」「ありえないよ、ホームズ!」「そう思うだろう? フランスの詩人ジェラール・ド・ネルヴァルが亡くなったときのことだ」” “「またヴァイオレットか!」私は思わず声を上げた。「また?」「ホームズ、きみは物事を観察するようぼくに勧めるくせに、若い女性の依頼人の半分はヴァイオレットという名前だって気づかないのか? 奇妙な偶然だけれど、そうじゃないか?」
読了日:03月13日 著者:ルネ・レウヴァン薔薇色の脚 中川多理人形作品集
読了日:03月09日 著者:中川多理南部・敵・影 (1981年) (ジュリアン・グリーン全集〈5〉)の感想
“でも亡命した貴族を除けば、いったいだれが南部を構成しているのかしら? あんたたち南部の人を破滅させるあの傲慢さを、あたしは自分の愛する男のごくささいな仕草にまで感じてしまう、あたしが卑屈だからだわ。” “あなたは私が幼いころ夢見ていた遠い国からおいでになった。そこでは幸福が可能な国、この世界の背後に隠されていた別の世界です。私の愛するものはすべてここではない余所にあります。”
読了日:03月09日 著者:大久保 輝臣,ジュリアン・グリーンたましひの薄衣の感想
〈ネロ帝の若き晩年を思ふとき孤独とは火の燃えつくす芯〉〈会ふことと会はざることの境目に待つとふ不可思議の時間あり〉〈存在の心細さをひからせて花冷えの中バスが走り来〉〈夜の窓に百合の香つよし籠められてなほ狂ほしく蘂は蜜垂る〉〈きみの知らぬきみに触れえず午睡する幽(かそ)けき息を聴きゐたるのみ〉〈メリザンドの住む城暗しさなきだにひとの心は測りがたきを〉〈愛しあふ少女執念(しふね)く描かれてgomorhéenes(ゴモラの女)と名づけられをり〉〈猫去にて御簾揺らぎをり 禁(いさ)めこそ恋へと人を突き落とす崖〉
読了日:03月07日 著者:菅原百合絵変容するシェイクスピア ――ラム姉弟から黒澤明まで (筑摩選書 249)
読了日:03月06日 著者:廣野 由美子,桒山 智成天幕のジャードゥーガル 2 (2) (ボニータ・コミックス)
読了日:03月02日 著者:トマトスープシャーロック・ホームズの誤謬: 『バスカヴィル家の犬』再考 (創元ライブラリ)の感想
“逆説的に言うなら、ホームズの手法は豊穣だからこそ不確実なのだ。/つまり不確実とは、ホームズの豊かな発想力の代償である。複雑怪奇な解決を好むホームズの嗜好からして、いつなんどき新たな手がかりが見つかるかもしれない。それによってまた別の、もっと創意に富んだ全体像が打ち立てられるかもしれないのだ。” “犬を使った殺人者という妄想で頭がいっぱいになったホームズは、犬などいないところにまでこのシナリオをあてはめてしまう。” 妄想…(ばっさり)
読了日:03月01日 著者:ピエール・バイヤール
« 3月30日 | 4月1日 » |