2月4日(木)のつぶやき(読んだ本、『冷たい校舎の時は止まる』)

 一日ずれたが、辻村深月さんの『冷たい校舎の時は止まる』の感想を少し。

 そうだったそうだった…と、所々でほろり頷きながら読んでいた。今よりもずうっと死や絶望に近い、そんな年頃が誰にもあったのだ。
 自身の胸の奥深くに抱え込んだものの、全世界に匹敵しそうな重みに何度も押し潰されそうになったこと。目を逸らさずに向かい合おうとするだけで、呼吸すら苦しくなるほどの痛みを、誰にも見せられなかったこと。決して忘れたつもりではなかったけれど、いつかしら遥かな過去へと退いていった遠い思い。
 この物語の主人公たちの悲痛な叫びの一つ一つに、そんなことを思い出さずにはいられなくなった。今も形を変えて、ここにあるのだろうか。不安定に揺れながら手さぐりで進もうとする高校生たちの姿に切なさがつのり、そんな彼らの思いをこんなに細やかに瑞々しく描けるなんて素敵だなぁ、とも思った。
 
 あと、主人公の深月も彼女を取り巻く同級生たちも、沁みて泣けてくるくらい優しい。


 ☆    ☆    ☆    ☆

07:37 from Keitai Web
おはようございます。一人でラーメン店、めっちゃ普通に平気ですが何か・・・(めざまし横目に)。
15:07 from Keitai Web (Re: @picoban
@picoban 私はネギ焼きならぬ玉ネギ焼きを、しばしば作りますよ。粉少なめでヘルシーに。新玉ネギも、毎年楽しみで楽しみで・・・。うふふ。モスのオニオンリングももちろん大好き!
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