7月21日

 @rinakko
 【教皇庁の使者/服部 独美】を再読した本に追加
 
 再読。大変好みな幻想小説。『祈りの島』のために先に読み返したら、断片的にしか覚えてなくて…面白かった
 “書物を読んで頭の中に生じるものは、模型のようなものなのだ。好みに添うよう変形を加えられた模型。さらにそこに好悪や個人の思いが加わるなら、元の形を想像することすら困難なほど奇怪に歪んだ、あるいは逆に驚くほど美しい形に他者からは見えるものかもしれない。そして恐ろしくも滑稽なことに、当の本人は自身のこしらえた模型をしごく正常(まっとう)なものとして、他人には異(ちが)って見えることがある、などとは考えもしないのだ。”

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