7月19日

 @rinakko
 【やさしい訴え/小川 洋子】を再読した本に追加
 
 再読。幾度目かの。流れ続けるようなチェンバロの音色。その鋭さと柔らかさ、清らかさと影が、物語そのものの余韻に静かに重なる。
 “彼らの姿は祈りの形に似ていた。ふとわたしの耳に、『預言者エレミヤの哀歌』がよみがえってきた。二人だけで共有している過去の時間が、煙に姿を変え、空の高いところへ運ばれていった。すばらしく青い空だった。”

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