8月3日(月)のつぶやき(読んだ本、『アクロイドを殺したのはだれか』)

@rinakko 10:44
【アクロイドを殺したのはだれか/ピエール バイヤール】を読んだ本に追加
アクロイドを殺したのはだれか
クリエーター情報なし
筑摩書房
 すこぶる面白かった! うん10年ぶりに『アクロイド殺し』を読み返し懐かしく感じ入ったことのあれこれが、目の前で突き崩されていく按配ではあったけれど、それが不思議と快感でもあり堪能した。ミステリ作品では、最後に真犯人を指すことで幾つも存在する解釈を1つに収斂させなければならない、そこが他の文学テクストとは大きく違う。でももし、名探偵がたどり着いた解釈さえ妄想の結果であったとしたら…(で、妄想には妄想を)。
 『終わりなき夜』や『カーテン』への言及、妄想とは何ぞや…という考察(妄想と理論の相互浸透の問題など)には読み応えがありとてもよかった。
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