4月21日(火)のつぶやき(読んだ本、『ヴォルテール、ただいま参上!』)

@rinakko 10:06
【ヴォルテール、ただいま参上! (新潮クレスト・ブックス)/ハンス=ヨアヒム シェートリヒ】を読んだ本に追加
 面白楽しく読んだわ。爆笑というよりは、驚き呆れながらのくすり笑いがほとんど(時々噴飯)。思想家ヴォルテールとプロイセン王フリードリヒ二世という、個性(というか灰汁というか)の強い者同士をかけ合わせた挙句、蓋をするしかない始末…になっていくのが堪らない。プロイセン王は、何度も書簡(熱烈なファンレターよ)を送りつけてヴォルテールに会いたがる。愛人との充実した日々にある学者は、のらりくらりなかなか腰をあげなかった。遂に相見えた二人の顛末とは…。
 大王は異常なフランスかぶれ、言行不一致だし見栄っ張りだし、思想家はうんざりするほどの守銭奴で…と色々暴かれていく中、近侍の病を心配する王の手紙が微笑ましかった(ふ)。
 この人たちの愛憎半ばする友情は、絶妙に“きゅん”のツボかも知れない。ひかれて反発して。なんだかんだ言ってこの後も文通は続くと。
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