4月8日(水)のつぶやき(読んだ本、『殺人協奏曲』)

@rinakko 12:22
【殺人協奏曲 (新潮・現代世界の文学)/フワン・ラモン・サラゴサ】を読んだ本に追加

@rinakko 12:28
【殺人協奏曲 (新潮・現代世界の文学)/フワン・ラモン・サラゴサ】
 面白かった。 従順で騙されやすい善人に必ずや生まれつく、世事には疎く自分の仕事に没頭する科学技術者向き…という魂の、3度に渡る転生を描く物語。まずローマ時代、そして近未来アメリカ…。専門分野において優秀な主人公マルコスは、蒸気や電気のエネルギーを己の野心のために利用しようとする権力志向の強い男に、加担させられる巡りあわせになるのだった。
 科学者の良心とか罪について問題提起の一面もあるけれど、話が面白くてぐんぐん読める。例えば、人生における善行と悪行の重さが釣り合うと、霊界審判官たちは戸惑ってしまう(そこで転生ね)という設定がツボだった。
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