6月1日(金)のつぶやき(読んだ本、『燃焼のための習作』)

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【燃焼のための習作/堀江 敏幸】
 しみじみと、とてもよかった。マッチ箱のような雑居ビルの事務所に、枕木と助手の郷子さん、そして依頼人の客。激しさを増す雷が轟き、どこまでも強まっていく風雨に降り込められた一室で、相談とも雑談とも何とも名付けがたい、ただ不思議な味わいの会話がえんえん…。肝心なはずの依頼については尻切れ蜻蛉な雰囲気で、どんどん話題が逸れていく。宿なしのビフィズス老を按じつつ、生きものの死骸のことやクリーニング店にいた似非マダムのこと、《モガンボ》のステーキ、そしてビスケット事件…。
 私はとりわけ、ビスケット事件の中で語られる、歯科医の息子が描いたというある女性の肖像画の件が、後日譚までも含めて忘れがたい。“裏返りの感覚”というのも凄い。あとは、枕木と依頼人のシンクロしていく感じが面白かった。

 泣いたらいいのか笑ったらいいのか…という最後の章が素晴らしく、慈雨のような温かさが胸に沁み渡っていった。人の縁。切なく愛おしい。

 ☆    ☆    ☆    ☆

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おはよございます。きょお~は何を読もうかな~♪
08:32 from web
本体の外装がミルクチョコ色なので、勿忘草色の花布(栞も)がとても綺麗なのよ。>「燃焼のための習作」
08:33 from web
花布フェチか…。
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ミルクチョコ色というか、枕木さんの三種混合のインスタントコーヒーの色でもあるのかな。ブラックしか飲まないからよくわからないわ。

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