バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

食用大麦の決め手発見 実と殻がきれいに分離

2008年03月05日 | 植物&農業
2008年3月4日 09時19分

 実と殻がきれいに分かれる食用大麦の性質を決めている遺伝子を、香川大の武田真教授(植物遺伝学)らの研究グループが突き止め、米科学アカデミー紀要電子版に4日発表した。
 大麦は食物繊維を多く含み健康食品として注目されるが、野生種は実と殻がくっついており、ビール原料などを除いて食用には不向き。武田教授は「この遺伝子に着目して品種改良すれば、実が小さかったり収穫量が少なかったりする野生種を人の食用に変えることができそうだ」と期待している。
 食用大麦は約8000年前にメソポタミア文明で耕作が始まったとされる。もともとは実と殻の間が脂質でくっついていたが、この脂質がない品種が突然変異で現れたらしい。
 武田教授らは、8年かけて大麦の遺伝情報を比較し、食用大麦ではERF転写因子と呼ばれる遺伝子が働いていないことを突き止めた。(共同)中日新聞2008-03-04

抗原特異的細胞傷害性T細胞拡大培養方法

2008年03月05日 | 抗体 免疫 抗原 
出願番号 : 特許出願2007-210183 出願日 : 2007年8月10日
公開番号 : 特許公開2008-35864 公開日 : 2008年2月21日
出願人 : タカラバイオ株式会社 発明者 : 佐川 裕章 外2名

発明の名称 : 抗原特異的細胞傷害性T細胞拡大培養方法

【課題】養子免疫療法への使用に適した、抗原特異的な細胞傷害活性を高いレベルで保持したCTLを、拡大培養ならびに維持する方法を提供する。
【解決手段】抗原特異的な細胞傷害活性を有する細胞傷害性T細胞を拡大培養する方法であって、(A)ヒアルロン酸、又は抗CD44抗体、(B)抗成長因子抗体、並びに(C)フィブロネクチン、そのフラグメント又はそれらの混合物、からなる群より選択される少なくとも1種の物質の存在下に、細胞傷害性T細胞をインキュベートする工程を含む方法。ならびに、抗原特異的な細胞傷害活性を有する細胞傷害性T細胞を維持するための方法であって、上記(A)~(C)からなる群より選択される少なくとも1種の物質の存在下に、細胞傷害性T細胞を継続培養する工程を含む方法。

三重大、がん治療臨床研究へ タカラバイオ開発技術を活用

2008年03月05日 | 医療 医薬 健康
 タカラバイオは3日、ヒトの免疫機能の中枢細胞「Tリンパ球」を安定増殖できる自社開発の遺伝子組み換えタンパク質「レトロネクチン」を活用した初めてのがん治療臨床研究が、三重大大学院医学系研究科で始まると発表した。
 Tリンパ球の中でも特にがん細胞に対する治癒能力が高い「ナイーブT細胞」を患者から取り出し、レトロネクチンなどを使って数100倍に増やしたうえ、抗がん剤治療後にがん患者の体内に戻す仕組み。
 近く始まる臨床研究の対象は卵巣、頭・首、食道、骨髄のがんで、患者は9人の予定。レトロネクチンは、ヒトのタンパク質分子を改良した遺伝子導入促進剤。遺伝子導入効率が高いため、遺伝子治療向けにすでに普及している。タカラバイオは2年前にTリンパ球を増殖できる機能を新たに突き止めた。 京都新聞2008-03-04

「ごみ」のように考えられていた短いDNA配列が、脳の正常な発達に重要な役割を担っている

2008年03月05日 | NEWSクリッピング
高度な脳はごみが作った?
 人やマウスの遺伝情報に含まれ、役に立たない「ごみ」のように考えられていた短いDNA配列が、脳の正常な発達に重要な役割を担っていることを、岡田典弘東京工業大教授らのチームがマウスの実験で突き止め、米科学アカデミー紀要電子版に4日発表した。
 同様の配列は爬虫(はちゅう)類や鳥類にもあるが、働いているのは哺乳(ほにゅう)類だけとみられる。チームは、進化の過程で哺乳類が高度な脳を獲得したのは、このDNA配列の作用ではないかとみている。MSN産経ニュース 2008-03-04

生まれつき一部の記憶力が秀でたネズミがつくられた

2008年03月05日 | NEWSクリッピング
まさに『アルジャーノンに花束を』 天才ネズミが誕生
 天才ネズミ「アルジャーノン」が登場する、ダニエル・キイスによるSF小説『アルジャーノンに花束を』のストーリーが、いよいよ現実の話になりつつある。
 アメリカ・マサチューセッツ工科大学と日本の研究者の共同研究により、生まれつき一部の記憶力が秀でたネズミがつくられたのだ。この研究成果は先月発行の「神経科学雑誌」に掲載され、大きな話題を呼んでいる。アメバニュース2008-03-04