バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

アザジラクチン及びニーム油の共抽出

2006年01月14日 | 植物&農業
出願番号 : 特許出願平6-72857 出願日 : 1994年3月18日
公開番号 : 特許公開平6-298614 公開日 : 1994年10月25日
出願人 : ダブリュ・アール・グレイス・アンド・カンパニー・コネテイカット 発明者 : マイケル・テイモシー・ロランド 外1名

発明の名称 : アザジラクチン及びニーム油の共抽出

【目的】 本発明は改善されたニーム種子の抽出方法を開示する。
【構成】 本発明の方法はニーム種子を非極性の脂肪族炭化水素溶媒及び極性溶媒の溶媒混合物で共溶媒抽出し、親水性及び疎水性の抽出物をニーム種子から同時に除去することを含む。本発明の方法はニーム種子の親水性及び疎水性部分を共に含む新規なニーム種子抽出混合物を提供する。抽出混合物は更に抽出されて10重量%より多いアザジラクチンを有するアザジラクチン含有固体生成物を生成させ得る。
RIIBS Japan 技術資料>>http://riibs.hp.infoseek.co.jp/neem.htm

創薬-HMG-CoA Reductase 阻害薬(スタチン)開発の秘話(修正版)

2006年01月14日 | 医療 医薬 健康

遠藤章博士(三共OB)によりモナコリンKとして紅麹菌の培養物に抗脂血作用があることの発見から、メルク社のロバスタチン、シンバスタチン三共のコンパクチン、「メバロチン」(プラバスタチン)と進化した薬品だ。このところ基本特許も切れたこともあり、一斉にゾロ製薬メーカーによるジェネリックが供給される時代への向かっている。そんな背景で、新しい微生物による製法や製造プロセスの開発が続く。製法特許を改めて出願して自社が技術的に有利になろうとする動きがでている。

サッカロスリックス新株、これを用いてプラバスタチンを生産する方法及び(HMG)-CoAリダクターゼの単離方法
特許公開2005-118051
リー,ファン-ユ 外3名 (ユン・シン・ファーマスーティカル)
 【解決手段】 YS-44442及びYS-45494と称されるサッカロスリックス(Saccharothrix)の二種の新規微生物株及びその他の菌株を用いる(HMG)-CoAリダクターゼ阻害剤を単離するための改良された方法。
【効果】 (HMG)-CoAリダクターゼ阻害剤を高収率、高純度、且つ低コストで得ることができる。

シュードノカルジア菌と該菌を利用してコンパクチンを生物転化してプラバスタチンとなす方法   
林 忠亮 外4名(中國石油有限公司)
特許公開2005-192569 
【課題】 シュードノカルジア菌と該菌を利用してコンパクチンを生物転化して プラバスタチンとなす方法の提供。
【解決手段】 本発明は増菌培地により高濃度キノリン(quinoline)を分解させられ、コンパクチンナトリウムに対する高い耐性を示し、コンパクチンナトリウムをプラバスチンナトリウムに転化させる水酸化活性を有することに特徴を有する新規微生物シュードノカルジア菌RMRC PAH42を提供する。本発明はまた、上記新規微生物シュードノカルジア菌の発酵によりコンパクチンナトリウムをプラバスチンナトリウムに転化させるプロセスを提供する。プラバスチンナトリウムは高コレステロール症に対する有効なコレステロール低減薬となりうる。

コンパクチンをプラバスタチンに転換できるストレプトミセス種CJPV975652及びそれを利用したプラバスタチンの製造法   
李 燦 奎 外3名(シージェイ コーポレーション 韓国)
特許公開2005-144  
【課題】コンパクチンをプラバスタチンに転換できるストレプトミセス種(Streptomyces sp.)CJPV 975652及びそれを利用したプラバスタチンの製造法を提供する。
【解決手段】コンパクチンをプラバスタチンに転換できるストレプトミセス種CJPV 975652(KCCM-10497)および、コンパクチンを含む培地でストレプトミセス種CJPV 975652(KCCM-10497)を培養して、その培養物からプラバスタチンを回収する段階を含むストレプトミセス種CJPV 975652(KCCM-10497)を利用したプラバスタチンの製造法。これにより、コンパクチンをプラバスタチンに高効率で転換でき、またプラバスタチンを高効率で製造できる。

サッカロスリックス新株、これを用いてプラバスタチンを生産する方法及び(HMG)-CoAリダクターゼの単離方法
リー,ファン-ユ 外3名 (ユン・シン・ファーマスーティカル)
特許公開2003-250532
【解決手段】 YS-44442及びYS-45494と称されるサッカロスリックス(Saccharothrix)の二種の新規微生物株、これらの株を用いてプラバスタチン(pravastatin)を生産する方法、及び(HMG)-CoAリダクターゼ阻害剤を単離するための改良された方法。
【効果】 コンパクチンからプラバスタチンを、高収量、高い転換効率且つ低いエピプラバスタチン割合で生産することができる。また(HMG)-CoAリダクターゼ阻害剤を高収率、高純度、且つ低コストで得ることができる。

プラバスタチンの微生物学的製法  
イェッケル,アントニア 外15名 (インスティテュート フォー ドラッグ リサーチ)
特許公表2002-535977
本発明は、式Iで示される化合物を一般式II(式中Rはアルカリ金属またはアンモニウムのイオンを示す)で示される化合物から、式II化合物を6β位でヒドロキシル化することのができるカビ株の通気発酵による液内培養と生物変換を通じて形成される式Iで示される産物の分離・精製とにより製造するための新しい微生物学的方法に関連する。この方法は、式IIで示される化合物を6β位でヒドロキシル化することができる糸状カビMortierella maculata種の株を同化性の炭素および窒素源と鉱物塩を含む栄養培地上で培養すること、形成される産物を発酵ブロスから分離すること、ついで式I化合物を単離・精製することを含む。新規Mortierella maculata株の開示も行われる。

ロバスタチンの製造方法
ラデス,イワン 外7名(クルカ トヴアルナ ストラヴイル,デイ.デイ.,ノボ メスト)
特許公表2000-500642
微生物、アスペルギルス テラウス バル.アウレウス(Aspergillus terreusvar.aureus)の使用を伴なうロバスタチンの製造方法が記載され、該方法によって通常用いた微生物か阻害される条件下でさえロバスタチンを高収量で得る。

さらなる脳・心血管イベント抑制をめざして
http://physician.pfizer.co.jp/member/cardiology/topics/2003/M3642241.html

米国におけるバイオ製剤市場調査
高脂血症薬およびその市場の概要 高脂血症薬は大きくスタチン系製剤と非スタチン系製剤に分けられる。コレステロール吸収阻害剤 は非 スタチン系製剤に該当する スタチン系製剤 ( HMG-CoA 還元酵素阻害剤) 非スタチン系 製剤
http://ped.co.jp/documents/bio.pdf

平間 正博
コンパクチン(ML-236B)およびモナコリンK(メビノリン)の全合成
有機合成化学協会誌 41(5),418-431,1983/05(有機合成化学協会)


昨日のスタチン系についてのDB抽出データへの関心,多くの方々からの問い合わせ,質問など届いている。嬉しい注目度です。スタチン系開発に糸口を創った遠藤博士を軸に三共に設けられたプロジェクトの世界的業績の成果よる。その裏舞台での様子をも遠藤博士が語る。

遠藤 章
21世紀の創薬-HMG-CoA Reductase 阻害薬(スタチン)開発の秘話
脂質生化学研究 43 3-6, 20010510

遠藤 章
HMG-CoA還元酵素阻害薬物語-2-メバスタチン(コンパクチン)の開発中止を中心に
医学のあゆみ 172(3),183-185,1995/01/21

遠藤 章
HMG - CoA 還元酵素阻害薬開発の歴史から学ぶこと - 発見の経緯からステロール代謝制御まで - HMG - CoA 還元酵素阻害薬・スタチン発見の経緯
動脈硬化 28(6),111-113,(2001)

遠藤 章
微生物に託した-科学者の夢と奇跡の新薬『スタチン』の発見
化学と教育 47(12),824-827,(1999)

篠原,力; 井上,利樹; 杉本,真貴; 蓮見,惠司; 遠藤,章
線溶系を促進する微生物代謝産物の作用 : 有機化学・天然物化学
日本農芸化学会誌 70(臨時増刊),218,19960305

多田紀夫(慈恵医大)先生が遠藤博士の初期の実験のエピソードを紹介しているくだりから。
◇21世紀におけるスタチンンの考え方
 最初遠藤先生はラットにスタチンのプロトタイプともいえるメバスタチン(コンパクチン)を投与して全く効果がなかったので,あきらめようとしたのですが,ニワトリに投与したところ効果があり,その後ヒトに近いサルやイヌに効果があったということで日の目を見たわけです。コンパクチンはラットでは溶血を起こしたのですが,コンパクチンを投与されたイヌの尿から取り出した代謝物がプラバスタチンで,有効性が高く,しかも安全性が高い物質だったのです。


ナチュラルキラー細胞(NK)

2006年01月14日 | 医療 医薬 健康
<ナチュラルキラー(NK)細胞とは>
  がんを治せる主な免疫細胞には、2種類あります。ヒト細胞傷害性Tリンパ球(CTL)とナチュラルキラー細胞(NK)です。当社の創業者らは、1995年には 、ヒト細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を大量に増やすことに成功、また、2001年にはナチュラルキラー細胞(NK)を50倍から400倍に増やすことに成功しました。
  
出願番号 : 特許出願2000-230551 出願日 : 2000年7月31日
公開番号 : 特許公開2002-45174 公開日 : 2002年2月12日
出願人 : 理化学研究所 発明者 : 大野 忠夫 外1名

発明の名称 : ナチュラルキラー細胞増殖法

【課題】 増殖刺激用細胞の混入のないヒト・ナチュラルキラー細胞を提供する。
【解決手段】 ヒト・ナチュラルキラー細胞を増殖刺激用細胞の存在下で増殖培養するために用いる足場依存性の増殖刺激用細胞であって、検出手段が導入されたことを特徴とする細胞、及びこの細胞を用いてヒト・ナチュラルキラー細胞を増殖培養する方法。この細胞は、例えば、ヒト・ナチュラルキラー細胞及び/又はその前駆細胞に対する増殖刺激作用を有しており、かつ増殖培養されたヒト・ナチュラルキラー細胞に対して高感受性である。


腫瘍ワクチン 理化学研究所

2006年01月14日 | 医療 医薬 健康
自家がんワクチンの特徴 <患者様個々人のパーソナルドラッグです>

 がん抗原や免疫担当細胞は、患者様一人一人によって異なるのが普通です。「自家がんワクチン」は、患者様自身のがん組織を固定したものが原料ですから 、その患者様だけに特有ながん抗原を含みます。そのため、完全なパーソナルドラッグとなります。
  「自家がんワクチン」はこれを用いたがんの再発防止・転移予防・微小がん治療を目的にしています。 また、がんの種類を問わず、どのがんにでも適用可能です。
セルメデイシン㈱URL:http://www.aftvac.com/vaccine1-chara.htm

出願番号 : 特許出願2000-30321 出願日 : 2000年2月8日
公開番号 : 特許公開2001-10961 公開日 : 2001年1月16日
出願人 : 理化学研究所 外3名 発明者 : 大野 忠夫 外3名

発明の名称 : 腫瘍ワクチン

【課題】 簡便に取り扱うことができ、腫瘍の種類を問わずに再発防止、転移阻害、及び治療に適用できる汎用性を供え、しかも抗腫瘍効果が高い腫瘍ワクチンを提供する。
【解決手段】 腫瘍組織、腫瘍細胞、及びこれらの成分からなる群から選ばれる固体化された腫瘍材料から調製された微粒子又は溶解物、少なくとも一種類のサイトカイン及び/又はサイトカイン誘導剤(例えば、顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子及び/又はインターロイキン-2など)、及び必要に応じてアジュバントを含む腫瘍ワクチン。

出願番号 : 特許出願2001-7979 出願日 : 2001年1月16日
公開番号 : 特許公開2002-212099 公開日 : 2002年7月31日
出願人 : 理化学研究所 発明者 : 大野 忠夫 外1名

発明の名称 : 腫瘍ワクチン

【課題】 腫瘍の種類を問わずに再発防止や治療に適用できる汎用性を有し、高い抗腫瘍効果を達成できる腫瘍ワクチンを提供する。
【解決手段】 下記の成分:(a)腫瘍組織、腫瘍細胞、及びこれらの成分からなる群から選ばれる固体化された腫瘍材料から調製された微粒子又は該腫瘍材料から調製された溶解物、(b)少なくとも一種類のサイトカイン及び/又はサイトカイン誘導剤、(c)少なくとも一種類のケモカイン及び/又はケモカイン誘導剤、並びに(d)骨髄細胞及び/又は血液細胞を含む腫瘍ワクチン。

食酢の血糖値上昇抑制効果の検証

2006年01月14日 | NEWSクリッピング
「飲んでよし」「食べてよし」食酢15mlを食事と一緒に摂りましょう!
㈱ミツカングループ本社中央研究所(愛知県半田市)は、これまで食酢の主成分「酢酸」が有する機能・メカニズムについて、研究を進めてきました。このたび昭和女子大との共同研究により、食事と食酢を同時に摂取することで、食後の血糖値上昇を抑制することを明らかにしました。ミツカン㈱プレスリリース