バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

バニリン高生産性酵母

2006年01月02日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平8-61610 出願日 : 1996年2月26日
公開番号 : 特許公開平9-224653 公開日 : 1997年9月2日
出願人 : メルシャン株式会社 発明者 : 黒田 真司 外2名

発明の名称 : バニリン高生産性酵母

【課題】 酒類製造、特にワイン製造の分野において、その製造工程の簡略化、新商品開発への応用が期待されるバニリン高生産性酵母の提供。
【解決手段】 サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomycescerevisiae)に属する酵母を変異処理し、通常では生育できない濃度のバニリンを含む培地で生育できるようになったバニリン耐性株を分離するか、または同じく変異処理し、増殖阻害が起こる濃度のバニリンを含む培地で増殖の遅いバニリン感受性株を分離して得られたバニリン耐性変異株および感受性変異株からバニリン高生産性酵母を分離する。

芳香族化合物のバイオコンバージョン

2006年01月02日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願2004-97903 出願日 : 2004年3月30日
公開番号 : 特許公開2005-278525 公開日 : 2005年10月13日
出願人 : メルシャン株式会社 発明者 : 落合 淳 外4名

発明の名称 : 芳香族化合物の製造方法

【課題】 医薬品の合成中間体として利用可能な式(II)で示される芳香族化合物の生物学的変換による新規な製造方法の提供。
【解決手段】 出発原料の芳香族化合物を、式(II)で示される芳香族化合物に変換する能力を有する微生物の培養菌体またはその培養菌体の調製物の存在下、出発原料をインキュベーション処理し、その処理液から目的物を採取する。なお微生物としては、シュードモナス(Pseudomonas)属に属するものを挙げることができる。

芳香族化合物は主としてキナゾリン骨格を有する各種化合物の合成中間体として用いられている。キナゾリン骨格はさまざまな医薬の基本骨格として有用であり、例えば、4-アミノ-6,7-ジアルコキシキナゾリン骨格を有するイレッサが高い抗腫瘍効果をもつことが示されている。