バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

新規酵母及びそれを用いた清酒の製造方法

2006年01月12日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願2004-177923 出願日 : 2004年6月16日
公開番号 : 特許公開2006-25 公開日 : 2006年1月5日
出願人 : 秋田県 発明者 : 渡辺 誠衛 外3名

発明の名称 : 新規酵母及びそれを用いた清酒の製造方法

【課題】 親株由来の発酵能や高香気生成能の優良な特性を維持し、かつ親株よりも有機酸を適度に多く生成し、かつ清酒醪後半の高濃度エタノール存在下における酵母の死滅率の低い酵母の選抜・育種を行うこと、および当該酵母を使用して品質の改善された清酒を製造する方法を提供すること。
【解決手段】 サッカロミセス・セレビシエ3K8-157A株に由来し、20%エタノール存在下で生育可能であり、かつ親株由来のアルコール発酵能と香気成分生成能を維持し、有機酸生成能が親株より高いサッカロミセス・セレビシエKMAL-35株(NITE AP-4)並びに当該酵母を用いることを特徴とする清酒の製造方法。

酒類製造用酵母変異株及び当該酵母変異株を用いた酒類の製造方法

2006年01月12日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願2005-256788 出願日 : 2005年9月5日
公開番号 : 特許公開2006-122 公開日 : 2006年1月5日
出願人 : サッポロビール株式会社 外1名 発明者 : 岸本 宗和 外1名

発明の名称 : 酒類製造用酵母変異株及び当該酵母変異株を用いた酒類の製造方法

【課題】 酒類(特にワイン)の製造において、アミノ酸の含有量を改善する方法を提供すること及びγ-アミノ酪酸の含有量を改善する方法を提供すること。
【解決手段】 gap1、apf1(shr3)及びcan1の機能を低下させる変異を有する酵母菌株と、gap1、put4及びuga4の機能を低下させる変異を有する酵母菌株とを交雑して得られ、L-アゼチジン-2-カルボキシレート及びL-カナバニンに耐性を示し、かつ、プロリン、アルギニン、グルタミン酸、シトルリン、γ-アミノ酪酸を単一窒素源として添加した最少培地において生育することができない、gap1、apf1(shr3)、can1、put4及びuga4の機能を低下させる変異を有する酒類製造用酵母変異株。

フコイダンオリゴ糖組成物含有抗真菌剤

2006年01月12日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願2005-172193 出願日 : 2005年6月13日
公開番号 : 特許公開2005-263812 公開日 : 2005年9月29日
出願人 : 株式会社糖鎖工学研究所 外1名 発明者 : 酒井 武 外3名

発明の名称 : フコイダンオリゴ糖組成物含有抗真菌剤

【課題】 フコイダンの生物活性を保持しながら、抗凝血活性が除去され、分子量分布が均一な低分子化フコイダンの抗真菌剤としての用途を提供する。
【解決手段】 5×103 以下の分子量分布〔セルロファインGCL-25(生化学工業株式会社製)を用いたゲルろ過法〕を有し、タンパク含量が検出されず、5000μg/mlで抗凝血活性を示さないフコイダンオリゴ糖組成物を含有する抗真菌剤。
【効果】 溶解性、生体への吸収性に優れ、生物活性の再現性が良く、安全性も高い。

アブラナ科植物病害の防除剤および防除方法

2006年01月12日 | 菌類 細菌
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出願番号 : 特許出願2003-380231 出願日 : 2003年11月10日
公開番号 : 特許公開2005-137330 公開日 : 2005年6月2日
出願人 : セントラル硝子株式会社 発明者 : 高原 吉幸 外1名

発明の名称 : アブラナ科植物病害の防除剤および防除方法

【課題】 アブラナ科植物病害である根こぶ病害に対して防除効果が高く、環境汚染のないアブラナ科病害の防除剤および防除方法を提供する。
【解決手段】 アブラナ科植物根こぶ病害に対して拮抗能を有するバリオボラックス属細菌CGF4526を有効成分として含む防除剤をアブラナ科植物と接触させることで解決される。本発明の防除剤は、播種時の育苗培土に混合したり、播種前後の種子にかん注することができる。さらに定植前の苗の根をその希釈液に浸漬したり、育苗中または定植直前の苗にかん注する方法も可能である。本発明により、ハクサイ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーなどのアブラナ科植物の根こぶ病害を、環境汚染の問題もなく、強く防除できる。

二次胆汁酸の生成抑制剤

2006年01月12日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
発明者:横田 篤 ほか
出願人:北海道ティー・エル・オー株式会社 日本甜菜製糖株式会社
【公開番号】特開2004-244365(P2004-244365A)

【解決手段】α-結合したガラクトース含有オリゴ糖を有効成分とする一次胆汁酸(コール酸、ケノデオキシコール酸)から二次胆汁酸(デオキシコール酸、リトコール酸)への変換抑制剤のほか、乳酸菌増殖剤、トリグリセロール低下剤が提供される。本オリゴ糖としては、ラフィノースのほか、メリビオース、スタキオース、ベルバスコース等が使用される。
【効果】本剤は、上記特定のオリゴ糖が、体内において、一次胆汁酸から発癌性の高い二次胆汁酸に変換するのを抑制するという新しいメカニズムに基づくものであって、乳酸菌増殖作用、トリグリセロール低下作用とも相まって、発癌や心臓病の発病誘発抑制に有効であり、しかも安全性においても格別の問題はないという著効が奏される。

α-結合したガラクトース含有オリゴ糖は、ガラクトースがβではなくα結合にて結合したオリゴ糖であって、α-ガラクトシダーゼの作用によって単糖及び/又は少数糖にまで分解されるものであり(つまり、α-ガラクトシダーゼ分解性オリゴ糖)、例えばα-ガラクトオリゴ糖(メリビオース等)、ラフィノース、スタキオース、ベルバスコースといった、ガラクトースがα-グルコシド結合で結合した各種二糖類、三糖類、四糖類、五糖類その他のオリゴ糖が使用可能であって、市販品も適宜使用することができる。例えばラフィノース(日本甜菜製糖社製)、ガラクトオリゴ糖(日新製糖社製)。

ドイツにおける再生医療分野の取り組み状況

2006年01月12日 | 医療 医薬 健康
バイオテクノロジーの中でも実用化の可能性の高い分野として期待されているのが再生生物学である。再生生物学は、バイオテクノロジー、分子生物学、化学、医学、材料など多くの分野にまたがる学際的なものであるが、ドイツでは現在、この分野の研究開発予算の内、約95%が再生医療に向けられている。再生医療では、例えば細胞を3 次元的に培養してヒトの組織を形成するティッシュ・エンジニアリング(組織工学)がよく知られている。NEDO海外レポート(970号)