らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

全国で梅雨入り

2016-06-14 | 季節

今日はgooブログのメンテナンスでブログが開けず、午後4時になって漸く編集画面に辿り着きました。
早速、記事に取り掛かりたいと思います。

昨日、北陸、東北地方が梅雨入りし、梅雨のない北海道を除いて全国で梅雨入りしました。
関西でも昨日は朝から小雨が降ったり止んだりの、どんよりとした典型的な梅雨空のうっとうしい一日でした。
毎年のこととはいえ、これから1ヶ月余り、このような天候かと思うとうんざりします。

ところで、梅雨と書いて何故「つゆ」と読むのでしょうか?
「梅」には「バイ、マイ、メ、」の読み方はあっても「ツ」の読み方はないし、また「雨」にも「ウ、あま、あめ、」の読み方はありますが「ユ」の読み方はありません。
子供さんやお孫さんからから聞かれた時にどのように答えたらいいでしょうね。
そこで調べてみました。

先ず「つゆ」と言う名称の由来について調べると、6月の長雨の事が“つゆ”と呼ばれるようになったのは、江戸時代からだと言われています。
当時の有名な学者に、貝原益軒と貝原好古(かいばらよしふる)という人がいましたが、この2人が作った「日本歳時記」という書物の中に、「この長雨の事を“つゆ”と呼ぼう!」といったようなことが書かれてあるそうです。
日本ではそれまでは、この時期に降る雨の事を五月雨(さみだれ)と呼んでいて、古今和歌集や新古今和歌集にも五月雨が詠まれています。

では何故、「つゆ」と呼ばれるようになったのでしょうか?
① その一つは露(つゆ)の季節だからということです。
  雨がシトシトと長く続いて、湿っぽい状態の事を昔の日本では、「露けき」と言っていました。
  「露けき庭」とか「露けき朝」等のような使用されますが、そのようにジメジメした状態になりやすい季節と言うことから、露けき季節⇒つゆとなったという説です。

②二つ目は、潰ゆ(ついゆ)季節だからと言うことです。
  現在でも“優勝の夢が潰える(ついえる)”などのように使われている言葉の「潰える(ついえる)」には、「だめになる」とか「形が崩れる」などの意味があります。
  昔の日本では、この「ついえる」のことを「ついゆ」と言っていました。
  長雨の時期は、食べ物や衣類などにカビが生えたり、腐ったりしやすくなりますが、そんな、食べ物や衣類などをダメにしてしまいやすい季節であることから、潰ゆ(ついゆ)季節⇒つゆとなったという説です。

③そして
三つ目は梅の実が熟す時期で、「つはる」季節だからと言うことです。
  果実が熟したり、草木が芽吹くことを昔の日本では、「つはる」と言っていました。
  この時期は、梅の実が熟する時期だということで、つはる季節⇒つふ季節⇒つゆとなったとする説です。 

では何故「梅」と言う漢字が使われるようになったのでしょうか?
中国では6月に降る長雨の事を「ばいう」と呼んでいましたが、漢字では「梅」ではなく、雨が多くてカビが生える時期だということで「黴(かび)」と書いていた黴雨(ばいう)でした。
江戸時代に日本に黴雨(ばいう)という言葉が伝わった時、バイ菌の「黴」は語感がよくないと言うことから、「黴」と同じ発音で、しかも、この時期はちょうど梅の実が熟する頃という理由から、「梅」という漢字を当てるようになったと言うことです。

もし、お孫さんや子供さんから梅雨について聞かれた時の参考になれば幸甚です。