昨日のブログで、「つかぬことをうかがいます」について書きましたが、記事を書く時、「うかがう」の漢字が「窺う」か「伺う」のどちらだったか迷いました。
パソコンで変換したところ「窺う」が出てきたのですが、どうも違うような気がしたので、結局「伺う」を使用して記事を書き上げたのですが、その後、この使い分けについて調べてみました。
広辞苑では次のように説明しています。
・「伺う」・・・①(神仏又は目上に対して)宣託又は指図等をいただきたいと申し出る。
②「聞く」「尋ねる」「問う」の謙譲語。
③訪問するの謙譲語
④「ご機嫌を伺う」の意味から大勢の人の相手をしてお話をする。
・「窺う」・・・①のぞいて様子を見る。そっと様子をさぐる。
②ひそかに付け入るすきを狙う。時期の到来を待つ。
③見て察知する。
④手掛かりを求めて調べる。
⑤一応心得ておく。
辞書が示すように、
「伺う」は「聞く、問う、訪ねる」の謙譲語で、用例としては「お話を伺う」「ご都合を伺う」「お宅に伺う」等のように使われます。
一方、「窺う」は「のぞき見る、様子を見る」の意で、「顔色をうかがう」「中の様子をうかがう」「機会をうかがう」「うかがい知る」等のように使用されますが、この漢字は表外漢字(常用漢字表に含まれていない)のため、「うかがう」とひらがな書きにするようです。
この事から、疑問だった昨日のブログ記事の「つかぬことをうかがいます」の「うかがう」は、聞くの謙譲語であることから「伺う」で正しかった訳です。
この2つの同訓異字はもともと同語源ということもあってか、よく混同されるということです。
現在では上記のような使い分けをすると言うことなので再認識したところです。