正月やお盆に孫たちが帰って来ると、よくトランプ遊びをします。
トランプはハート、クラブ、ダイヤ、スペードの4種類に各々1から13までの札がありますが、いずれも11から13は絵札となっています。
この絵札にはモデルとなっている人物がいるのですが、ご存じでしょうか?
トランプの「13」はキング、つまり王様です。そして「12」はクイーン、つまり女王様ですが、それでは「11」のジャックは誰のことなのでしょうか?
キング、クイーンの次は王子様と思われるかもしれませんが、実は「家来」と言う意味だそうです。
ジャック(Jack)を調べてみると召使い、職人、労働者の意味がありました。
・トランプのキング、クイーン、ジャックの絵札です。
ところで、これらのトランプの絵札には、モデルになっている人物がいると云うことなどで調べてみました。
その人物は下記の通りです。
「キング(13)」のモデル
・ハート・・・・西ローマ皇帝のシャルルマーニュ、(カール大帝とも)
・クラブ・・・・アレクサンダー大王、(ギリシア時代のマケドニア国王)
・ダイヤ・・・・ジュリアスシーザー、(カエサル、古代ローマの皇帝)
・スペード・・ダビデ王(『旧約聖書』の「列王記」に登場するソロモン王の父、古代イスラエル国王)
「クイーン(12)」のモデル
・ハート・・・・ユダヤの女戦士ジュディス、(『旧約聖書』外典の「ユディト記」に登場するユダヤの女戦士、又はカール大帝の子ルートヴィヒ1世の妻)
・クラブ・・・・女王アルジーヌ、(シャルル7世の妻であるアンジュー公女マリー、もしくは愛人のアニェ・ソレル)
・ダイヤ・・・・ヤコブの妻ラケル、(旧約聖書のヤコブの妻)
・スペード・・知恵と勇気の女神パラス(ギリシア神話の戦いの女神、ローマ神話ではミネルウァ)
「ジャック(11)」のモデル
・ハート・・・・英雄ライールス、(ジャンヌ・ダルクの戦友)
・クラブ・・・・円卓の騎士ランスロット、(「中世騎士物語」に登場するアーサー王に仕えた円卓の騎士の一人)
・ダイヤ・・・・シャルルマーニュの家来ヘクター、(ギリシア神話に登場するトロイの王子)
・スペード・・デンマークの英雄ホグラー(カール大帝の騎士)
単なる絵札かと思っていましたが、モデルとなった人物がいたのですね。
でもトランプの考案者はこのモデルをどのような基準で選んだのでしょうね。
気になります。