らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ススキの開花

2015-09-05 | 

1か月前は、大阪では11日連続で35度以上の猛暑日になるなどの厳しい暑さが続きました。
また、平均気温も平年に比べて1.8度高くなって、昭和36年に統計を取り始めてから、2番目に高い猛烈な暑さとなったそうです。
その暑さも台風15号と16号が去った後からはやや落ち着き、先月下旬からの秋雨前線の停滞に伴って平年を下回るような涼しい日が続いており、一気に秋が近づいたような気候となりました。

秋と言えば、私の畑の畦道には、秋の七草の一つ「ススキ」が穂を出して風に揺れており、ひと足早く秋を感じ取っているようです。

・開花したススキの穂です。


先日、某テレビでススキの開花の判断を解説していましたが、ススキの開花とは、葉鞘(ようしょう)即ち、葉柄の先、さや状のところから抜き出た穂が全体の20%に達した時、開花したと判断するのだそうです。

ススキは朝顔やコスモスと同じように日照時間が短くなると開花する短日植物です。
今年は西日本を中心にススキの開花が早くなっているようですが、これは日照不足が影響していると考えられているようです。

・この穂は既に8割方抜き出ており、この状態では開花です。


秋の七草の一つ「ススキ」の開花は、秋の足音が近づいていることを実感させてくれます。

ところで秋の七草をご存知でしょうか?
山上憶良が秋の七草を取り入れた和歌を残しているので参考までに書いておきます。

「萩の花  尾花(おばな) 葛(くず)花  瞿麦(なでしこ)の花  姫部志(をみなへし) また藤袴(ふじばかま) 朝貌(あさがほ)の花」  山上憶良(万葉集8巻1538)
(注)・尾花とはススキのことで、朝貌の花とは桔梗のことです。

・この画像の左端の穂は葉鞘からの出穂が始まったところであり、開花の判断には少し早いように思われます。