平成24年も今日が大晦日となりました。
今夜は紅白歌合戦や年末特番のテレビを観ながら年越しそばを食べるご家庭が多いと思います。
年越し蕎麦を食べるのは、「健康長寿」「家運長命」などを願って食べるものですが、今日はそのソバの語源を調べることにしました。
「そば」の語源は、畑の傍(そば)に植えることからソバと言われるようになったとか、麦に次いで美味しいから麦のそば近くにいるということで「ソバムギ」と呼んだ、などといわれていますが、最も有力なものは、そばの実に角があるところから「稜(ソバ)」という説で、この「稜」という字は、「とがったもの」、「物のかど」という意味があります。
蕎麦の実の形から【稜(そば)のある麦】を意味する「ソバムギ」になり、略して「そば」というようになったそうです。
一方、ソバを漢字で書くと、「蕎麦」ですが、これは平安時代初期に中国から入ってきた漢字で、現在でもそのまま使われ続けています。
「蕎麦」というと麺の蕎麦を思い浮かべますが、蕎麦を麺として食べることが普及したのは、江戸時代からで、当時は「蕎麦切り」と言っていました。
「蕎麦切り」は、すぐに江戸で大ブームになり江戸中に蕎麦の店ができ、それを「慳貪(けんどん)蕎麦屋」と言っていました。
慳貪(けんどん)には、物を惜しみむさぼることやケチで欲張り、情け心の無いこと、愛想が無いこと等の意味があって、江戸のソバやでは、【一杯盛りきりで、お代わりもない、給仕もない】という意味の言葉だったそうです。
江戸の「慳貪(けんどん)蕎麦屋」には、お客とお店の人が話すというような雰囲気はなく、そういった様子から、「慳貪蕎麦屋は愛想がない」ということになって、そこから「つっけんどん」という言葉が生まれたと云われています。
さて、今年の記事はこれが最終となります。
読者のみなさん今年一年アクセスしていただきありがとうございました。
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来る年が 皆様方にとって よい年となりますようお祈り申し上げます。