私が懇意にしている地元の農家のKさんは元 山師で、若い頃は全国の山を廻っていたそうです。
今は引退して息子に譲り、自身は農業をしています。
諺に「山師山で果てる」がありますが、この方は果てるどころか堅実な商いで多忙を極めていたようです。
山と言えば「山を張る」と言う言葉があります。
昔、学生の頃、勉強のできない小生はよく試験問題の山を張っていたものです。
これがなかなか当たらず、結局劣等生で現在に至っていますが、今日は「山を張る」の語源について調べました。
「山を張る」とは、【勘に頼って万が一の幸運や成功を狙うこと】、【そうなるであろうと予想して準備すること】を言い、この「山」とは、本来【金銀銅を掘り出す鉱山】のことです。
鉱脈のありそうな山の見当をつけ、うまく掘り当てると一獲千金も夢ではない代わりに失敗すれば大損することもあります。
鉱山採掘の仕事は事の成否が不確実で場当たり的だったことから、「山」だけで【思いがけない幸運を狙うこと】を山を張ると言うようになりました。
学生さんには年が明ければ受験が待っています。
山をはったり、あてずっぽうに答えることなく実力で勝負できるようによく勉強してくださいね。