ヨイトマケの唄
作詩・作曲 美輪明宏
〽 父ちゃんのためなら エンヤコラ
母ちゃんのためなら エンヤコラ
もうひとつおまけに エンヤコラ
1. 今も聞こえる ヨイトマケの唄
今も聞こえる あの子守歌
工事現場の ひるやすみ
たばこふかして 目を閉じりゃ
聞こえてくるよ あの唄が
働く土方の あの唄が
貧しい土方の あの唄が
この歌を覚えているでしょうか?
昭和41年(1966年)に丸山明宏(現・美輪明宏 )が作詩作曲した名曲で、女手ひとつで自分を育てた亡き母を回顧する歌です。
今年のNHK紅白歌合戦に美輪明宏氏が初出場することになって再び脚光を集めるようになりました。
美輪明宏氏は今年77歳です。なぜ今回史上最高齢で紅白に初出場することになったのでしょうか?
先日、そのことについて某民放が報道していましたのでご紹介します。
それによると、「あなたのヨイトマケの唄が聞きたいからNHKで歌ってくれませんか?」という手紙を山ほど頂いているそうで、今回これに答える形で紅白初出場となったそうです。
更に、他にも理由、原因があるそうです。
NHKは2005年頃から美輪明宏さんに出演のオファーを出していたそうですが、ずっと良い返事をもらえていなかったようです。
それがなぜ今回出演になったのかと言うと、その一番の理由はフルコーラスを条件に出演がOKになった可能性があると言うことです。
紅白歌合戦では一人の歌手につが持ち時間は3分前後のようです。
今回歌う可能性が高い「ヨイトマケの唄」はフルコーラス6分と長い曲ですが、以前にトイレの神様という曲がフルコーラス7分55秒で紅白に出場していることから、今回もフルコーラスがOKになったのでは?と言われています。
なお、「ヨイトマケ」とは、もともと重い物を滑車で上げ下げするときや、網を引き上げるときに言った「よいとまぁけ」という掛け声のことだそうです。
これが転じ、建築で重しの槌や柱を上げ下げし、地盤を突いて地固めをする労働のこと自体や、その労働をする人をヨイトマケというようになりました。
また、かけ声の違いから「えんやこらや」と言うエリアもあります。
ヨイトマケの多くは女性で、稼ぎの少ない夫をもった妻や、夫に先立たれた妻が家族を養うための仕事でもありました。
このことから、ヨイトマケ=働く女性という意味合いで使われることも多かったようです。
現代ではヨイトマケを行うことはほとんどなく、ランマーという機械で地固めを行うため、ヨイトマケという言葉は丸山明宏(現:美輪明宏)の曲として聞く程度になり、この意味を知っている人も年々減少しているとおもいます。