今日は大きなラッパ状の花を咲かせる「エンゼル・トランペット」についてご紹介します。
この花の正式名は「ブルグマンシア・スアウォレンス」と言い、「エンゼル・トランペット」の名称は園芸名で、和名では「キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)」というそうです。
「エンゼル・トランペット(キダチチョウセンアサガオ)」は、ナス科、チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)属の小低木です。
原産地はブラジルで、南米のチリやペルーの標高2000~3000mの高地に分布しており、日本には、江戸時代に「チョウセンアサガオ」として渡来したと言われ、
医師の華岡青洲が日本で初めて乳がんの手術に麻酔剤に使った植物として知られています。
・大阪南部:熊取町の長池公園の遊歩道に咲いているエンゼル・トランペットです。
「エンゼル・トランペット(キダチチョウセンアサガオ)」の草丈は、大きいものでは4~5mになり、花径15~20cmのトランペット状の花を葉腋(葉が茎についている部分)から下垂して咲かせます。
・花の下から撮影しました。アサガオの花によく似ています。
花期は春から秋の長期にわたり、花は夕方開き、花色は淡黄色から白に変化していき、強い麝香(じゃこう)のような芳香があります。
・きれいな淡いピンク色をしています。
この花には夾竹桃やノウゼンカズラと同じ種類の猛毒のアルカロイドがありますので、家庭での栽培については取り扱いに注意が必要です。
・猛毒のアルカロイドが含まれているといわれるエンゼル・トランペットの葉です。
農林水産省HPでは、この花の栽培について次のように注意しています。
『キダチチョウセンアサガオ(エンゼルトランペット)の種子や葉にはヒヨスチアミンやアトロピンという猛毒のアルカロイドが含まれており、鎮痛薬などの原料に用い
られますが、毒性が激しいので一般家庭での使用は避けてください。
種子や葉による中毒症状は、狂乱状態などを呈し、強く症状が出ると死に至ることがあるので、観賞用に栽培する際は取り扱いに注意が必要』
と、注意喚起しています。