先日、ご近所のKさんご夫妻に、カヌー工房の見学と渡瀬温泉、湯の峰温泉、それに世界遺産の熊野本宮大社など熊野方面を案内していただきました。
今日と明日は、この時見学した「手作りカヌー工房」と世界遺産の熊野本宮大社をご紹介します。
初日の今日ご紹介する手作りカヌー工房は「乙女のカヌー工房」と言い、ここの指導者の指導の下に、各自がカヌーを製造するものです。
・「乙女のカヌー工房」の正面です。
この工房では、今までに100名以上の人たちが自分のカヌーを造り、ある者は川に浮かべて渓流下りを楽しんだり、またある者は海に浮かべて魚釣りなどのレジャーに使用しているそうです。
案内していただいたKさんご夫妻も、この工房で作ったマイ・カヌーを所有しており、工房主催の渓流下りレースに出場たり、ご夫妻でカヌーに乗ってレジャーを楽しんでいるそうです。
では、手作りカヌーの大まかな作業工程をご紹介します。
先ず、船首から船尾までの各モールドを立てて固定します。
・船首から船尾までのモールド13枚を立てて固定したところです。
床に置いてある杉のストリップ材(細長い板)を13枚のモールドの型に沿って、一枚一枚張り合わせて行きます。(英語で細かく裂いた木をストリップ:stripと言います)
・一艘のカヌーで、ストリップ材は70本~75本使用するようです。
・ストリップ材をモールドの型に沿って張り合わせているところです。
・ストリップ材の貼り付けが終了したところです。この後、接着剤を塗り、グラインダーで磨きをかけます。
・荒げ刷りをしたカヌーです。この後、グラスファイバーを内側、外側に貼ります。
・グラスファイバーを貼リ終えたカヌーです。
・完成したカヌーです。
・最後にオールも自分で作ります。この後、進水式をしてお祝いするそうです。
この工房は、基本的に最初から完成までを各個人が仕上げます。勿論、指導者がいますので指導を仰ぎながら、手順を追って作業を進めていくことができます。
1艘のカヌーを仕上げるには約1ヶ月を要し、費用は材料代程度の費用負担でカヌーが造れるようです。
この工房は和歌山県田辺市に所在しています。
手造りカヌーの愛好者は全国から集まり、自分の都合に合わせて、数日から1週間連続して、或いは週末毎にここに来て、約1か月間(作業日数で約30日)の作業を行っているそうです。
日曜大工などの経験のない、全くの素人の方でも自分のカヌーが作れるそうです。
関心のある方は挑戦してみては如何でしょうか?