ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

血管外科医の診察

2015-09-20 23:49:34 | 身体のこと

外来の待合で待っていると
先生が入ってきた。

先生は私に気がつき
「ひさしぶり。こっちへ」と
招き入れてくれた。



そして
「いくつになった?
 答えなくてもカルテをみればわかるけれど」
という。

「●●です」

「そうか。」

「先生は、いくつになったんですか」

「56。
 。。。。。。

 どおりで年を取るはずだ」



え???つまり。。。

えらくばばあになったな。
と心の中で思われたとか。。。


     

化粧のノリも悪くてごめんね。
髪もぼさぼさでごめんね。

ということで追求できない私。。。(くやしい)

先生の方はあまり変わっていない。

カッコ良くなったんじゃないかしら。
落ち着きが出てきたんだと思う。




早速、動画の画像を見る。

「いいんじゃないかな。
 流れもいいし、
 細いところは解剖学的に細いところだから。
 だから、しかたないよな。」
とのこと。

で。。。終わる気配が。

「一時停止ボタンってどれかな。
 止めてみたい」

と言い出す。


一時停止ボタンを押すと、
造影液が細く流れていて
血管の上の方がぼやけている時があるのがわかった。

「なにこれ???。
 おかしい」



ということで緊急でエコーになってしまった。

うちの病院では、心臓のエコーをすることがあっても
深部の血管見るスペックの機械がない。

でも。。「やってみよう」ということですることに。







エコー。

技師がシャントから導き出し
「この血管ですね」という。

しかし、先生
「ちがう。迂回するような血管がない。
 別の血管だ。
 動画と比較したい」

エコー室のパソコンに動画を映してもらい
停止する。

「やっぱりちがう。
 どこの血管なの??」

その後、ぐりぐりぐりと探す。




結果。。。。








造影で撮影したのは深部静脈。

造影で針を刺す時に、
吻合にできるだけ近いところを刺す。

分離して、その後合流して、
そのまま上腕に流れていると思えたが、
分離後、血流量がともに多いため
一見、合流しているように見えるが、
血液的には合流せずに片方は
深部へ流れていたことがわかった。

そっちを撮影してしまったとか。

次回は、両方のルートで別々に刺してもらうように
とのこと。


あのぼやけて映ったのは
そのシャント上腕からの血液。
それが合流するためぼやけて映ったのだ。



どこかに細いところがあるというわけではなく、
シャントの発達で血流量が増えた。
けれど、鎖骨下の血管は構造上太くなることは
できない。

また、鎖骨の下では血管の形状もかわり、
圧がかかる。

この2点から行き場のなくなった血液が
いろいろなところに道を作ってしまうようだった。



「2-3年後ぐらいに、シャントを縛って
 血流量を減らすかな。

 ●●術っていってね、怖い字を書くけれど。。
 怖くはないんだよ」

絞殺とか絞首の「絞」だと思う。。。


「ふつうにしばると血管がボンレスハム上になるから
 人工血管を細くきって、血管に巻きつけるんだ」

「え。。。いやだ。
 たくさん、切るってことじゃないですか」

「そうなんだけれどね。。
 腕が張ってくるようになったら
 するしかない」

「じゃあ。。その時は先生やって」

「いやだ。」

「なんで。。。」


決して「なんで」と
キレた言い方をしておりません。


「そんな手間のかかる手術、俺もいやだ」

「。。。。。。。(絶句)」

「提案しておいて断る俺も俺だけれど。
 そのうちにもっとうまい先生がくるから」

「。。。。。。。。。。」



先生は、カルテを描いていた。
イラストを丁寧に色分けして描いていた。


その後、「先生、またね」
といって診察はおわった。






血管を語っている先生、
とってもかっこよかった

先生の写真を大学病院のHPからダウンロードしてきて
スマホの待ちうけにしている人の気持ちわかるな。。。

昔の惰性で回診をしているときの面影ぜんぜんなし。




それにしても。。

私の場合、鎖骨の下で止まっていたけれど、
シャント肢からの血液が多すぎると
心臓に負荷がかかりすぎるというのも
聞いたことがある。

というと逆にシャントはもっと
発達していって、
胸の血管ももっと浮いてくるってことか。

それもいやだわ。。。



とにかく、先生のやる気をださせねば。。。




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