ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

喪中見舞い

2016-12-10 18:34:31 | Weblog


元主治医へ訃報を知って、
フラワーアレンジメントを送ることにした。


喪中はがきをもらって、
物を送ることを
喪中見舞いということを知った。

笑点をみていて、
「喪中はがきをもらったら、
 お線香を喪中見舞いに贈ろう」というCMがはいって、
喪中見舞いってなに??と思い、検索して知った。


喪中見舞いで検索すると、
お線香や花束、フラワーアレンジメント、お花券などの
おすすめギフトがあった。


先生の宗派は自信がない。

キリスト教ではないとは思う。

無宗教っていう気もしないでもない。

よって、無難な線でお花を。


お花券は「故人の好きな花を飾ってください」と
遺族にお花を選ぶように頼むもの。

喪中見舞いの百合や菊や白い花よりも
その方がいいのかなとも思う。

気持ちが癒えたころに白い花もね。。。


結局、相手の手間を考えて、
フラワーアレンジメントにした。


お悔みにいまさら伺うにしても
アポを取ろうとすれば
奥様にやんわり断られるようなきがしたし、
もし、断られないにしても
奥様との会話が続かない。

何をはなせばいいのかぜんぜん予想がつかない。


よって、業者の配達にした。




ちょっと、脱線して。

お花を頼むときに、お届け先の情報を書く。

奥様の名前は、喪中はがきで知ったので大丈夫。

しかし、電話番号が必須事項になっていて。

故人のケータイの番号を書いても悩む。

書かねば申し込めない。

たまたま、アドレス帳を見直したら、
固定電話の番号が書いてあって、
それを書いた。


しかし。。。。




ある晩、女子会という名の
「日々の会社への不満を吐く会」で
どろどろと吐いていたところ、
私のスマホがなった。

見知らぬ固定電話の番号。

市外局番の番号から、
奥様からの電話ではないかと思い出る。

そうだった。
(じゃあ。。書いたあの電話番号はなんだったのか??)
 

お花ありがとうから始まり、
主人のことをしっかり話した方がいいのかしら?
と聞かれる。

ブログで読んでいたので
だいたいのことは知っていますと答える。

本人の望んだとおり
延命治療はなにもしないで、
やりたいことをやって
自宅でなくなったといった。

あなたの体調はどうなの?

一応、お仕事ができる状態です。
それで、先生に相談をすることもなくて
疎遠になってしまいました。

それを聞いて安心したわ。。
主人も安心するでしょう。


奥様は言葉を選んで選んで話された。


本当にありがとうございました。

これからもっと寒くなりますから
お体には気を付けてくださいね。
と私はいった。

奥様は、びっくりしたようだった。
ええ。。そうね。
あなたこそ気を付けてね。

として失礼しますと
電話を切った。




周りにいた子に、
手短に相手に事を話した。

「これで気持ちに区切りがついて
 すっきりしたんじゃない?」

鋭い。。。。


これで一つの区切りがついた。




もっともっと聞いておけばよかったなと
思うこともある。

けれど、先生に頼らなくても済む状態だったのも事実。

別の共通の話題があれば、よかったのに。。

なくても、手紙やメールをすればよかった。

先生が長くないと知っていたのに、
なにもしなかった。

日々の忙しさで忘れていた。



先生が提案した
「同窓会をしよう」は
結局、実現されなかった。

先生もなくなって、他に誰も生きていないから。。。。

SLEの急性悪化で亡くなった人もいる。
(そういう時代だった)

SLEで症状が軽くてうまくコントロールしている人が、
他の病気で亡くなったり。

SLEはコントロールできていたけれど、
多臓器不全に亡くなった人もいた。

透析になってしまったから長くはないだろうと
思われていた私が今も生きている。


私一人、生き残った。

コメント
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