ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

続:いとこに会う

2016-01-05 21:33:41 | Weblog
いとこの第一声、
「私、初期の認知症なんだ。
 体に良いこと何かやっている?」


初期の認知症ってなにそれ???

あとで旦那に確認してみると
医師の診断結果ではなく、
もともと忘れっぽいたちであるだけという。


「とりあえず歩いているけれど」

「すごい。
 うちのへんで歩いていると
 変な人に見られる」

「だから、『歩いている人』に
 見られる格好であるかなきゃ。」

「わかった。
 ケータイと小銭もって
 行けばいいんだよね」

「30分程度の散歩に
 なんで小銭がいるの。。。」

「緊急連絡用」

「ケータイは何に使うの?」


すごい天然。。。。。





刺激を受けようとして
パート面接を受けて
その場で断られたとか。

それはわかるような気がしてきた。

受けたのはカメラの●●。

だいたい、デジカメのデータを取り出せない人が
できるはずない。

トリミングや画素数とかはわからない。

カメラ屋はまだフイルムのを使っていると思い、
写真の受け渡しならできると思って
受けたらしい。。。

昔ながらの一眼レフの大きなカメラ。
現在、外見は同じでも中身はデジカメなのよね。
それが信じられなかったとか。。。



もっと驚くべきは、
実家に3年以上帰っていない。

車で30分もかからないのに。。

そして親、兄弟のメルアドはおろか、
ケータイの番号も知らないという。

「だって、いっても10分も経たずに
 喧嘩になっちゃうもん」


実家が今、大変なことになっていることさえも
知らないのだ。。。。。。


私が知っている範囲を話して
「今、新年だから、
 『新年のご挨拶』としてメールして
 行ったら?
 良い口実になると思うよ」

「文章考えて」


なぜか旦那が嫁の親の電話番号を知っていて、
その番号を見せる。

普通は番号をいれてメールして、
あとで電話帳に登録と思う。

しかし、電話帳に開いて、
名前を登録して、
アイコンの絵柄を選んで
それから番号を入れる。。。。

この手順に旦那も呆れる。

そのケータイの打ち方も、
机に置いて、人差し指で押す。。。。

今時ガラケーを机の上に置いて
打つ人なんて見たことがない。。。


「『あけましておめでとうございます。
 元気?今度遊びに行っていい?
 いつがいいかな?』にしなさいね」

時間をかけて打つ。。。

送信、すると一分も立たずに
レスが来た。


おばさんの方が使い慣れている。
それにスマホだし。。。


「『いつでもいいよ』だって。
 ひとりじゃいけない。
 子供のバイトの都合を見て。。
 それと同居している妹家族が
 いない時に行ったほうがいいよね」

「そんなこといっていると
 行けなくなっちゃうから、
 ひとりで3日以内に行くこと」

ところが返信ボタン操作を知らず、
新規作成からメールを作っている。

ここで旦那と私が
「返信ボタンを押せばいいの」と教える。

しかし、操作ミスの連続。

「間違い得たらクリアでもどれ」

「そうなの??」



すごい箱入り奥さんだわ。。。。

日々、なにをしているんだろう。。。。



火曜日に行くことになったが、
結果を聞かせてとお願いはしてある。


「『どーした?突然きて』といわれたら
 ぐっとこらえて
 『今年から心を入れ替えた』といって
 流しなさいよ。
 30分は我慢。
 お父さんの状況を把握するまでは
 がまんだからね。」


おばさんの一言にかちんと来るというけれど、
あまりの世間知らず&ピント外れに
かちんと来るのも仕方ないような気もする。。

これだけピントが外れていると
職場でもいじめに遭うよな。。

大まか、大雑把のわりに、
人の言葉の裏を読んで
傷つくなんて。。大変だわ。。。



こういう人生を歩んでいる人が
いるもんだと感心した。





この話を母に報告。
「世にも奇妙な話でしょう?」

「どうしてあの活動的で
 どこにも顔を出す親に
 こういう子供が出来たんだろうね。
 叔母さんの方が、
 スマホも使いこなすし、
 絵文字も写真も使いこなせるでしょう。
 叔父さんも社交的だったし。」

「だから、そこが奇妙なんだよね」


奇妙だ。。

コメント
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