ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

2015-07-19 19:08:37 | 身体のこと
病院で
「ら族さん、ハンプいくつでした?」
と聞かれる。

このスタッフは、無謀なドライ設定をして
その後の心胸比の結果までは知っている。


「3ケタあったよ。。。
 まだ水が溜っているって」

「うそ。。
 じゃあ、1kgドライを一気に落としたのって
 英断でしたね。
 落とさなかったら、
 今ここにいなくて入院していたかもしれませんね」

「入院とは」

「心不全とか」

「私としては頭が痛かったから、
 脳内出血の可能性が高かったような」





恐ろしい会話。





英断か。



確かに病院によっては
「ドクターの指示が出るまで
 除水の設定を変えることがことができません」
というところもあるし、
また、「100gずつ落としましょう」という
悠長な判断をすることがある。

除水の総量が多い場合は100gでも
難しいことがあるだろう。


こんな悠長な判断をされたら、
確かに危なかった。



いつのころからか
「ら族ちゃんは体重の変化が激しい。
 ドライ設定は本人任せで良し」という
判断がされてきた。

体調を崩すとあっという間に痩せるので、
すぐに体重を落としてきた。


しかし、昨年、「渇水事件」があったので、
不本意ながら体重設定も高めにしていた。

透析条件の変化により、
血圧と体重設定のバランスがわからなくなってきていた。


それに今回は、咳が出ていて
咳によって血圧があがっている気配もあり、
「咳が出ていると正確な血圧が計れないね」
「咳が納まると血圧下がるよ」
といっているうちに、初動がおくれて
一気に1kgも落とすはめになってしまった。



本人任せといっても、
受け持ちスタッフが夜勤に入らなかった
2週間のうちに1kg落としたということは
過去にしたことはある。

今回の一気に1kgは私も前例がないし
他の人でもない(であろう)。

除水をいれようとしたスタッフもためらって、
たまたま日勤の残業で残っていた
私の受け持ちスタッフを呼んで判断を仰いだ。

私の受け持ちスタッフの
透析看護師歴の長さによる経験が後押ししてくれて
「英断」に結び付いた。

もし、私の受け持ちスタッフがいなかったら、
いても透析看護師歴が短かったら、
判断をしてもらえなかった。


これも運かも。




病院内を見回していて
「大丈夫かな」と思う患者はいる。

「頭が痛い。血圧が高いから仕方ない」
とかいっているが、
これをスタッフに伝えているか。

息切れしながら歩いていたり、
少し動く動くだけでも唸っている人。
「体がだるい」と伝えてあっても
息切れすることまで伝えてあるのか。
体調不良で体がだるいのでなく、
水が溜っていて体がだるいのではないか。

一ヶ月後、彼らは透析にくることが
できているのか。


患者自身の自覚と訴えと、
スタッフの機転でその人の寿命は決まるというのも
過言ではないと思う。




とにかく、今回の私の件は
いろいろな運が助けてくれて
大事に至らなかったと思う。

よかったよかった。
コメント
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