計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

「調査ノート」がオンライン「天気」で公開されました。

2019年11月15日 | 気象情報の現場から
 今更のタイミングですが(公社)日本気象学会の機関誌「天気」8月号に、私の「調査ノート」が掲載され、オンライン「天気」でも公開されました。正確には「既に公開されている」ことに気付きました。

 今回の記事のタイトルは「1か月予報を応用する天候デリバティブの着想」です。「着想」という表題の通り「単なる思い付きやアイデア」の類なので、正直投稿するのを躊躇しました。しかし、エディター(編集担当)さんからは「とても興味深い」とのコメントを頂き、掲載に至るまでしっかりとバックアップして頂きました。

 気象学会関連の話題として、先日「受賞の御報告」を掲載した所ですが、実はこの受賞の内示を頂く半月ほど前に本論文の校正を行っていました。

 さて、先の2月に(一社)日本気象予報士会の研究成果発表会で「モンテカルロ法を用いた強風デリバティブのプライシング」と題した研究発表を行いました。その質疑討論の席上でのディスカッションで、「1か月予報などを用いた何か具体的なアイデア」にまで話題が及んだことが発端です。その時に頂いた「宿題」として、この論文を投稿しました。

 現在、気象庁から提供されている長期予報やGPVやガイダンス、特に「1か月予報」については精度向上や情報の充実などのグレードアップが目覚ましく、今後様々なビジネスシーンでの応用の可能性が広がっていると感じています。

 具体的にどのような活用法が見いだせるのか、長期予報などを活用するための形・在り方を試行錯誤している段階ですが、今後さらに検討を重ねて行きたいと考えています。
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