計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

エマグラムの描画プログラムを作成

2020年07月18日 | 気象情報の現場から
 大気の安定・不安定を把握する上で、鉛直方向の温度分布を知ることは重要です。そこで、気象分野で用いられるエマグラム(断熱線図)を自動描画してくれるプログラムをC#で作成しました。下記はその描画の一例です。


橙・細線:乾燥断熱線
水・細線:湿潤断熱線
緑・細線:等飽和混合比線

黒・太線:気温の鉛直分布
青・太線:露点温度の鉛直分布
赤・太線:空気塊を断熱的に持ち上げた場合の温度分布

 この図を見れば、気温と露点温度の鉛直分布が一目で判ります。さらに、LCL(持ち上げ凝結高度)、LFC(自由対流高度)、LNB(中立浮力高度)を自動的に判定して、図中に目印をつけてくれます。引き続き、様々な事例を試しながら、プログラムの改良を図っていきます。
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