計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

梅雨が終わり、夏到来

2006年08月02日 | 気象情報の現場から
東北地方が梅雨明け 列島、長い雨の季節終了 (共同通信) - goo ニュース

 気象庁は2日、東北地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。これで梅雨のない北海道を除き、日本列島全域で梅雨が明けたことになります。ようやく忌々しい梅雨前線の呪いから開放されたわ。

 学校はもう夏休みも真っ盛り、と言ったところでしょうか。社会人の方の多くはまもなくお盆休み・・・という事でそろそろ帰省や家族旅行の準備も始めている頃でしょうか。ま、私には関係無いんですけどね(爆)。何を隠そう、まだまだ24時間気象監視体制は続くのです。

 ん?24時間?♪うごき~ はじ~めた~ きしゃの~ まどべを~~・・・それは24時間テレビなんですが、これが終わると今度は、♪なつが く~れば おもいだす~ よほうししけん~・・・ん?一部歌詞が違うようなf(^^;)まあ、8月の終わりにはまたあの試験ですよ。そうです、泣く子も黙る?気象予報士試験です。もう何回目になるんでしょう。受験生時代は、こんなの人間が受ける試験じゃないってな感じに(要するに難しい)思っていましたが・・・f(^^;)

 まあ、最近は試験問題もほとんど見ませんが・・・試験で勉強した事が基礎になっているのをつくづく実感しています。実技試験では(最近はどうかは分かりませんが)、資料をもとに記述(プチ論述)する形式ですが、要は様々な角度から大気の状態を分析して得られた知見(俗に言うキーワード)をどのように体系付けて理論的な予測見解を導くかが問われるわけです。私も、理論的に体系づけた考察を行うように心がけています(これがなかなか難しい)。

 実際には「結論」が最重要なんですが・・・そこに至るまでの考察過程を明確にして、それを文章なりメモなり形にしておくと、後で振り返った時に役立つんですよね。当たればマニュアルに、外れればケーススタディの教材になるのです。どのデータから、何を、どのように、読み解くか・・・どのように考察していくか、数をこなす中でノウハウを積み上げていくしかないのです。

 局地気象は半端じゃなく難しいです(だからニーズがあるわけですが)。突如としてムクムクと雲が湧いてきます。夏場は高気圧に覆われて晴れ易いのですが、返って気温が上がりすぎて雷雨が発生しやすくなります。梅雨時もたまにこのようなケースが見られて、大雨になるのかどうかと判断に苦慮しました。それ以上に梅雨前線上の雨雲の挙動には悩まされました。まだまだ気苦労は絶えないようです。

 というわけで、私に夏休み等というものはありませんから・・・。ざんねーーん!!
 (そういえば「ざんねーーん!!」のギター侍は最近どうしてるんだろう?)
 
コメント
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