退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「微妙な『科学』と微妙な映画」について

2020-06-30 02:24:59 | Weblog
晴れのちくもり。仕事場のエアコンに冷える。

エレーヌ・フォックス「脳科学は人格を変えられるか?」を読む。

どうしてこの種のアメリカ本は
たいして中身のないことを付け足すのだろうと思うことしきり。

原題は「Rainy Brain,Sunny Brain」。
要は「悲観主義と楽観主義」の言い換えらしい。

おそらくは数十ページで終わる内容。
なぜかマイケル・J・フォックスが登場。

この程度のものを「科学」と呼んでいいのかどうか。
「簡単な実験と安易な結論」のみだから。

大森立嗣「さよなら溪谷」(’13)を観る。

若き日にレイプをした男とされた女がなぜか夫婦に。
その微妙な関係を週刊誌の記者が探る物語。

真木よう子のカサカサな肌の具合が「リアル」。
椎名林檎の曲をエンディングで歌ってもいる。

「人間関係の複雑さ」をあらためて。
大森南朋と鶴田真由の夫婦についても同様に。

主人公夫婦の「道行ぶり」がなかなか。
「許す許さない」では捉えきれない関係がここに。

「一緒に不幸になること」を前提にした彼女は
「しあわせの予感」に「さよならの置き手紙」を残して彼の元から去る。

「絶対彼女を見つける」という夫は
涼しげな溪谷に「もっと早く来ればよかった」と言う。

水の流れの描写がキレイ。
ただし本作は「実際にレイプされた女子」にどう映るのだろう。

おそらくは「ありえない展開」だと思われる。
本作は「男子の評価」が勝ちすぎているように思えるのだが如何。
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