退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「勝手なこと」について

2014-03-27 01:55:30 | Weblog
雨。終日降る。

仕事場では止んだものの帰宅途中に時ならぬ「夕立ち」。
ズボンの後ろを濡らし靴に新聞紙を入れることに。

「金井美恵子エッセイ・コレクション3 小説を読む、ことばを書く」読了。

中上健次について書いた部分が思わず読み返したくなる内容。
ジェーン・オースティン「高慢と偏見」についても同様。

短歌について深沢七郎「風流夢譚」を絡めつつ批判した文章のキレに思わず大笑い。
「右翼のテロに怯える男たち」の浅墓さも。

このあたりはまさに著者の「独壇場」で
森茉莉の「テレビ批評」について中野翠と全く正反対の評価なのも興味深いところ。

「目白雑録5 小さいもの、大きいこと」を早く読まなければと思うことしきり。
これまでのシリーズは図書館でお世話になったが今回ばかりは買うことにしようか。

知り合いのハンドルネームが「蕗子」となっていて
これは本書でも採り上げられていた石井桃子「幻の朱い実」由来かと今更気付く。

なるほどいかにも彼女のキャラクターにはピッタリな感じで
そのセンスはさすが。

もっとも未確認なので
こちらの勘違いにすぎないかもしれないけれど。

そうした余分な楽しみまで与えてくれたのだから
ありがたいことなのは間違いなく。

それにしても著者のさまざまな指摘と文章の数々は
自らを顧みるのにうってつけ。

勝手ながら今後とも「楽しいお付き合い」を続けさせていただくつもり。
出来れば「なるほど」と思える指摘をしたいと思いつつ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする