退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「監視されていること」について

2014-03-18 02:22:22 | Weblog
晴れ。薄手のコートで出かける。

ローリー・アンドリュース「ソーシャル無法地帯」を途中まで読む。

SNSを使用することによって「便利」なことも増えた一方
膨大な個人情報が盗用されたり捏造したりすることが可能になった。

法律はそのような事態を想定していないので
憲法に照らし合わせてもどこまでが「犯罪」なのかわからない。

たとえばあなたが病気の友人を心配して「ガン治療」を検索したとする。
あなたの情報を集めているアプリはそれをあなたの「一部」として記録する。

あなたがあらたに保険に入ろうとしているとすると
保険会社があなたを調べその情報を元にあなたが「ガン」かもと判断する。

その結果あなたは罹ってもいないガンのせいで
それを断られる可能性がある。

あるいはあなたのメールアドレスが適当な文章とともに「出会い系サイト」に登録される。
身に覚えのないメールが大量に押し寄せて。

いつのまにかあなたとは全く別な「キャラクター」があなただと認識されることになる。
問題はあなたが就職しようとしていた会社の社員がそれを「事実」だと思って雇わない決定をすること。

などなど。

そもそもは個人を「消費の仕方」によって細分化し
よりピンポイントに広告を出して売上を増すための個人情報収集だったのだが。

それらが違う利用のされ方をすると
とんでもない現実が生まれてきたりするということ。

そして前述のように法律はそれらに追いつかず。
「先進国アメリカ」ではすでにそのようなことがたくさん起きている模様。

詳細は本書まで。

ネットを使うともはや「プライバシー」は風前の灯のよう。
われわれは「履歴」を安心して完全に消せる仕組みを要求すべきなのかもしれない。

めんどくさいこと夥しいこの「世界」。
「技術の光と影」については敏感であらねばならない模様。
コメント
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