退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「見たくないものを常に見ない幼児性」について

2014-03-22 01:36:05 | Weblog
『晴れ。昼の強風は夜になっておさまる。

「金井美恵子エッセイ・コレクションⅠ 夜になっても遊び続けろ」読了。

同じシリーズがもう一冊残っているので
まだまだ楽しみは尽きない。

今回興味深かったのは著者の「投稿」という立ち位置。
なるほどそこに「秘密」があったかと大いにうなずく。

それにしてもこの16歳の早熟ぶりには驚かされる。
それが本人にとっての「当然」なのだから「競争相手はバカばかり」となるわけか。

敢えて「論文」という形で書かないゆえの「芸」には
むしろちんけな論文を遥かに超える「豊かさ」がある。

「見えないルール」を浮上させて批評しその上で「笑い」も生み出す見事さよ。
これを「スタンダード」にするとたいていのものはふっ飛ぶこと請け合い。』と書いて昨日は寝る。

久方ぶりのクインビー。

自分以外の客は若い女子のカップルのみ。
何度でも繰り返すが心ある者はここに集え。

これまた久方ぶりにヴァン・マッコイで締めくくる。
「グッドナイトベイビー」とくるとキング・トーンズを思い出したり。

束の間幸せな時間を過ごす。
「ソウル・シャワー」は身体に心にいい。

岩田健太郎「99・9%が誤用の抗生物質」を読む。

「副作用のリスク」「耐性菌発生のリスク」「お金のリスク」「ロジスティクス=物流のリスク」。
この4つを合理的に考えると現在の抗生物質の処方はいいかげんすぎると。

最後のリスクだけがわかりにくいので解説しておくと
「使いすぎるとなくなってしまい必要な人に与えられなくなる」ということ。

この「いいかげんさ」の改善を阻害するのは「MR」という名前の製薬会社の人間が「新しい薬」を勧め
薬の効果を確かめない医者がそれに飛びつくせいだとか。

患者たちがやたら薬を欲しがるせいもあり。
ここでも「前近代」がわが国を支配している模様。

引き続き船橋洋一「原発敗戦」を読む。

ちょっと前にマル激のゲストに来た著者の「現物」を確認したくて買う。
敗戦当時と「変わらない現実」があるらしい。

「最悪のシナリオ」を用意することが「タブー」になるということ。
どう考えても「土人の発想」。

「現場」と「本部」の齟齬もいつも通りで。
誰かが悪いというより(もちろん悪いのだが)「官僚の縦割り」のせいも。

「リスク」を引き受けない姿勢が「官僚の基本」だとしても
誰かがそれを引き受けなくてはならないのに。

「想定外」を「想定」する「必然」がいつのまにか忘れられて。
おまけに今回の事故からの教訓を学ぶ動きも少なく。

この上「再稼働」と「核燃料サイクル」を実行するというのか。
バカもほどほどにしないともっと怖ろしい事態にならないとも限らず。

いつまでたっても「現実」に対応できない理由が「島国」だとすると
その「土壌」がいかに「ヘンなもの」かを知ることがあっていいだろう。
コメント
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