股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

サイレント・トーキョー

2021年04月19日 11時43分33秒 | 映画評論サ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年12月4日
監督:波多野貴文
出演:佐藤浩市,石田ゆり子,西島秀俊,中村倫也,広瀬アリス,井之脇海,勝地涼
映画『サイレント・トーキョー』公式サイト

クリスマスイブの12月24日、東京・恵比寿に爆弾を仕掛けたという電話がテレビ局にかかってくる。半ば疑いながら中継に向かった来栖公太(井之脇海)と、ちょうどその場所に居合わせた主婦の山口アイコ(石田ゆり子)の二人は犯人のわなにはまり、実行犯に仕立てあげられる。朝比奈仁(佐藤浩市)がその様子を遠巻きに眺める中、爆発が起き、次回の犯行予告が動画サイトに投稿される。
秦建日子の小説「And so this is Xmas」を原作に描くサスペンス。『SP』シリーズなどの波多野貴文が監督を務め、聖夜に東京で起きた連続爆破事件に巻き込まれた人々を映し出す。『64-ロクヨン-』シリーズなどの佐藤浩市が主演を務め、『マチネの終わりに』などの石田ゆり子、『MOZU』シリーズなどの西島秀俊のほか、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼らが脇を固める。

クリスマスイヴに起きる連続爆弾テロに巻き込まれた人々を描いた本作。栃木県の足利市に作られた実物大の渋谷のセットは本物の渋谷のスクランブル交差点と区別が付かないほどでした。そんなスケールの大きいセットと爆弾テロという、これまたスケールの大きな話ですが、肝心のストーリーが残念でした。爆弾テロというデカいことをしているわりには犯人の動機が弱い。来栖公太が事件に関わっているのは確かなのだが簡単な事情聴取ですぐに解放される謎。真奈美が平気で須永の部屋に行って、証拠を簡単に手に入れてしまうのも引っかかる。登場人物が多いのは良いとしても人物背景をもっと描いて欲しかったです。「この人がそこまでする理由は何?」と思うことが多かった。少女が目の前で地雷で死んだことで、国や総理への復讐心が生まれたのは分かるが、だからといって無関係の大勢の国民を殺す虐殺する理由は何なのだろうか??
見どころである渋谷の爆発シーンは、変なスローモーションになっていて迫力に欠ける。平和ボケしている日本人にとっては、戦争の怖さや、命の大切さ。SNS社会への警告。政治への関心。正義とその裏で失われている犠牲について考えさせられる点は評価できます。せっかく良いことを伝えようとしているのだから、脚本はしっかり作りましょう。
そして渋谷には近づいちゃいかんよ!!「大丈夫!」って言う奴は信用できん(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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