股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー

2024年01月03日 00時18分05秒 | 映画評論タ行

製作年:2023年
製作国:オーストラリア
日本公開:2023年12月22日
監督:ダニー・フィリッポウ
出演:ソフィー・ワイルド,アレクサンドラ・ジェンセン,ジョー・バード

映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』公式サイト

『ミッドサマー』『へレディタリー/継承』を超えて、全米でA24ホラー史上最高興収を記録!

映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』公式サイト

 


母を亡くした女子高生・ミアは友人たちに誘われ、SNSで流行している降霊術「#90秒憑依(ひょうい)チャレンジ」に参加する。呪物の「手」を握り、「トーク・トゥ・ミー」と唱えると霊が取り憑(つ)くというもので、その「手」は90秒以内に離さなくてはならないという。挑戦した若者たちはそのスリルや快感にはまり、ゲーム感覚で繰り返していくが、ミアの友人の一人にミアの母親の霊が降りてくる。
オーストラリア出身のYouTuber、ダニー&マイケル・フィリッポウ兄弟が監督を務め、サンダンス映画祭で上映されたホラー。母を亡くした女子高生がSNSで話題の降霊術に参加し、そのとりこになったことで直面する悪夢を描く。ドラマ「エブリシング・ナウ!」などのソフィー・ワイルドをはじめ、アレクサンドラ・ジェンセン、ジョー・バード、オーティス・ダンジ、ミランダ・オットーらが出演する。

2024年1発目はA24配給のホラー作品。A24ホラー史上最高の興収収入を記録した本作。
霊と交信するために儀式の最初に口にする「Talk to me(私に話して)」。若者たちの悪ふざけが徐々に取り返しのつかない事態へと発展していきます。手を握っている90秒間は霊が憑依するが、手を離さないと憑りつかれてしまうゲーム。普通の感覚なら怖くて絶対にしたくないが、一時の快楽やスリルを楽しむ気持ちは若者ならではの感覚なのかもしれない。最近問題化している、ドラッグや咳止め薬によるオーバードーズをする若者と重なる部分もありました。大勢でいる時に感じる孤独感。母親を亡くした喪失感が大きすぎるあまり、母親の言葉を全て信じてしまう気持ち。SNS社会だからこその、若者の不安定な感情をが上手く表現されていたと感じました。
霊たちが生きている人間を操り、地獄へ引きずり込む終わりの見えない恐怖は怖いというよりは気持ち悪かった。『ヘレディタリー/継承』や『ミッド・サマー』と比べると衝撃度は低いですが、身近な恐怖で言えば本作が一番近いかも。ミアが下した決断は最善の選択だったのかは分かりませんが、霊よりも、精神を病んだり霊に憑りつかれた人間が一番怖いことは間違いないです。ミアのその後や母親の死の原因など、明らかになっていない点もたくさんあり、スッキリはしませんでした。続編が決定しているそうですが、これからどう話が広がっていくのか楽しみです。

そういえば小学生の頃、学校で友達と“コックリさん”ごっこをして遊んだなー

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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