股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

冬薔薇

2022年12月09日 13時52分58秒 | 映画評論ハ行

製作年:2022年
製作国:日本
日本公開:2022年6月3日
監督:阪本順治
出演:伊藤健太郎,小林薫,余貴美子,眞木蔵人,永山絢斗,毎熊克哉,坂東龍汰,石橋蓮司

映画『冬薔薇(ふゆそうび)』公式サイト

【脚本・監督:阪本順治 × 主演:伊藤健太郎】 阪本順治監督によるオリジナル脚本で、人間の業を切なく儚く紡ぐ物語。ー映画『冬薔薇(ふゆそうび)』6月3日(金)新宿ピカ...

映画『冬薔薇(ふゆそうび)』公式サイト

 


港町に暮らす渡口淳(伊藤健太郎)は、不良仲間とつるみ、友人や女性にお金をせびりながら過ごしていた。両親は埋立て用の土砂を運ぶ海運業を営んでいたが、年々仕事が減っており、淳と両親の間には会話もほとんどなかった。ある日、淳の仲間が襲われる事件が起きるが、犯人像は予想外の人物だった。
『北のカナリアたち』などの阪本順治が監督と脚本を担当し、人間の業を描くドラマ。港町を舞台に、その場しのぎの人生を送ってきた青年の周囲である事件が起き、意外な犯人像が浮かび上がる。主演を『今日から俺は!!』シリーズなどの伊藤健太郎が務める。共演には小林薫、余貴美子をはじめ、眞木蔵人、永山絢斗、伊武雅刀、石橋蓮司らが名を連ねる。

不良仲間とつるみ、周囲に頼りながら生きていた青年の姿を描いた本作。色んな出来事や、偶然がキッカケで思いもよらない方向に人生は進んでいってしまう。世の中のせいなのかもしれない。自分のせいかもしれない。主人公の淳は親や友人に頼ってばかりで、自分では何もしようとしない青年。謝らないんじゃなくて謝れない淳。淳を見ていると可哀相に感じる部分もあるけれど、やっぱり自業自得だなと思ってしまう。気付いた時にはもう遅い…。それと同時に自分は周囲の人に支えられてるから生きていけるのだと考えさせられました。向き合い過ぎると従弟のような子に育ってしまう。向き合わなすぎると淳のような子に育ってしまう。子育って正解が無いからこそ難しい。でも何があっても親と子の繋がりって切れないものなんだと感じました。ラストは「ここで終わるのかぁ」って感じのなんとも言えない切なさを感じる終わり方でした。
日本映画界を代表するベテラン演技派俳優陣が勢揃いしていて見応え十分でした。伊藤くん、色々あったけど、あなた良い役者だよ。これからも期待しています。
冬薔薇のように、辛く苦しい時でも懸命に生きていれば春はきっと訪れるだろう。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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