股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ジョーカー

2019年10月05日 10時56分13秒 | 映画評論サ行
製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年10月4日
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス,ロバート・デ・ニーロ,ザジー・ビーツ
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孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。
『ザ・マスター』『ビューティフル・デイ』などのホアキン・フェニックスが、DCコミックスの悪役ジョーカーを演じたドラマ。大道芸人だった男が、さまざまな要因から巨悪に変貌する。『ハングオーバー』シリーズなどのトッド・フィリップスがメガホンを取り、オスカー俳優ロバート・デ・ニーロらが共演。『ザ・ファイター』などのスコット・シルヴァーがフィリップス監督と共に脚本を担当した。

悪役ジョーカー誕生を描いたドラマ。演技派俳優のホアキン・フェニックスがジョーカーを演じています。「ダークナイト」でジョーカーを演じたヒース・レジャーとはまた違った、心優しい青年から冷酷非道な悪魔に変わっていく姿をホアキン・フェニックスは今回見事に演じきっていました!ジョーカーは如何にして誕生したのか…この映画を観ると彼の悲しくて暗い生い立ちが丁寧に描かれていて、犯罪に手を染める行動は許されるものではないが、アーサーに降りかかる不条理な不幸の連続を知ってしまうと何故か可哀想にも見えてしまいました。ジョーカーになることで自分が自分らしくいられること。映画が始まってから最後の最後まで話は暗く重く悲しい展開に落ちていきます。喜びも狂気も実は紙一重であって、人間はあるスイッチが入ってしまったら何もかもが崩壊して取り返しのつかないところまで行ってしまうのかと、怖くもあり切なくも感じました。最終的にアーサーは自分を見下した者、裏切った者、そして一度は愛した者さえも、“殺す”という選択肢しか選べなくなっていた。劇中でのアーサーのダンス、それぞれがその時の彼の感情を表現していて印象的で素晴らしかったと思います!ジョーカーという人物の背景を丁寧に描いていると同時に、アメリカが銃社会であることを改めて認識させられる映画でした。
賛否が別れる映画なのは間違いない。派手なアクションシーンがあるわけでもなく、バットマンが登場するわけでもないが、最後まで悪に満ちたゴッサムシティを堪能できました。しかし、やはり「ダークナイト」を超えることは出来なかった…。アカデミー賞、主演男優賞も期待できそう!

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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