庭で柿もぎ

2010-12-11 12:58:06 | タナカ君的日常
 我が家の在る地域のすぐ隣の町会は昔からの屋敷が有って、 とんでもない広さの敷地の家に住んでいたりする。 そのとんでも無さの具体例ですが、 今日のお宅の場合、庭の片隅に25m・3レーンのプールを設けてあったとか、 庭の中程に自在鉤を吊るした東屋が置かれ、 庭木の手入れで出た樹の枝が、その燃料にされていたり、 といった具合です。 今日はそんなお宅の庭にある柿の実を取って楽しむ会が開かれました。 その催しの情報は、その町会に住む妻の友人から聞きいて、僕達もノコノコ参加させて貰ったって訳です。

 庭にあった柿の木は渋柿が2本と甘柿が一本、 参加者は大人が15人程で、小学生の子供がそれより少し少ない人数でした。 柿を取る道具は、庭木の手入れをするための3本足の脚立複数と、 竹竿の先に割を入れたものが何本も用意されていました。  

 何も知らずにただ参加しましたが、 「子供たちに柿の実を取る楽しさを体験させる」 これが主目的の催しでした。 いわゆる町内会の世話役的雰囲気を漂わせる男性陣(でも決して嫌味を感じさせない素敵なオトナです)は脚立を立てて手で直接採れる実は直接取り、 子供達には先を割った竹竿を使って取らせます。 柿はやや盛を過ぎて、軟らかいものだから竹竿を使って地面に落とした物はベチャと潰れて、その後の扱いに困る物もありました。 しかし手を伸ばして採ったものは、とりあえず良い状態で収穫出来ました。




 女性連中はお茶を出したり、 干し柿作りのために皮を剥いて、紐で吊るしたりしています。 1時間ほどの時間が経って、実は多量に取れましたけれど、柿の木の上の方には、まだまだ沢山残っています。 それは鳥達のために残して置くことで作業終了。 そして参加者には、ビニール袋に入れた柿の実と、 ビニール紐で吊るした柿がお土産に手渡されて散会となりました。

 柿の実を取ったりするのは大好きだから、昨晩は我が家の物干し竿の先に細工をして、柿を取る準備までして置いたのですが、それを持たずに会場に早めに到着して様子を見たら、道具もちゃんと用意されていましたよ。 家からそんな物干し竿持って行かなくて良かったです...
コメント

不人気になったスキー

2010-12-10 19:50:36 | タナカ君的日常
 人間社会は忘年会の真っ盛り、そして賀状の欠礼ハガキが届き、年賀状書きも始まったかというところでしょうか。 一方の自然界は光合成の効率が低下する寒い時期を乗り切るために落葉が真っ盛りを迎えています。 そんな中、葉を落とす縮こまり志向だけで無く、暖かな条件が訪れたらすぐにでも葉を広げる準備のために、コブシの樹は小さな新芽とそれをカバーする綿毛のおくるみを準備し終えています。

 ところで、暫く前に山仲間から「夫婦でスキー用具を新調しました。 10万円を越す出費です」なんて話しを聞いていたし、 妙高や志賀高原に行く計画も進んでいるし、 「僕も久しぶりに自前の道具を買おうかな?」なんて思って、立川駅北口周辺のスポーツ用品店巡りをしてみました。 高島屋からモノレールを挟んだ西隣のビルにある「石井スポーツ」、 駅前通りの「フロム中武」、 更に北に進み、元基地正門の在った5差路付近にある「白銀山荘」等を訪れたのですが、 「石井スポーツ」と「フロム中武」の店にはスキーやスノーボードの板や靴を全く扱っていません。 白銀山荘は通りに面したガラス戸に中古のスキーセットが2本立て掛けて有り、店内にはスノーボードの板と靴は有ったものの、他にはスキー用具が置いてない。 ついでの事に家の近所の”HARD OFF"のお店の中もグルッと見て廻りましたが、やはりスノボの板や靴は有ったものの、スキーの板は一本も置いてない。 中古のスキーの板を持ち込んでも売れないから買い取りしないのだろうか?

 そういえば毎年正月に行っている鹿島槍スキー場あたりでは4・5年前から「正月休みでも、スキー客が少なく、リフトに並ばなくても滑れるから楽ちんだねー!」と思って滑っていたのですが、 立川あたりのスポーツ用具店ではスキー用品を扱わなくなっていたなんて、 そこまでスキーの人気が無くなっていたのか? 「唖然・・・そして、ビックリ!!」です。
コメント

ハケ下の湧水を辿って

2010-12-09 19:43:10 | タナカ君的日常
 今日は午前中は久しぶりに株取引、と言っても今年の取引の帳尻合わせというか、負けを確定させる精算取引みたいなものでした。 これで年が明けてから、新たな気分で取引を開始出来るってものです。

 午後からは無風快晴で自転車でプラプラ歩きするのが気持良さそうだから、上の図でピンを置いた地点を巡って来ました。 ピンを置いた甲州街道(国道20号線)と多摩川に挟まれた地域の谷保の天神様、城山、矢川の水源などへは個別に遊びに行った事がありますが、今日は自転車でそれらを繋いでみました。

 谷保の天神様 :

 多摩川河岸段丘上を走る甲州街道に境内の杜は接し、神社本殿は段丘の下(いわゆるハケ下)にあります。 写真はその境内に放し飼いされているニワトリ(名古屋コーチンかな?)流石に神社で飼っている鳥を捕まえる訳にはいきませんが、肉を食べたら旨そうです。 全部で20羽近くウロツイテいましたよ。 本殿裏手の湧水を湛えた池には錦鯉がこれまた沢山泳いでいました。


谷保天神境内のニワトリ


 天神様の池の鯉を見てからは傍らの水路を上流方向へと向いました。 まあハケのあちらこちらから水は湧いていて、単純に1本の流れを追って上流に向かえば他のピンを置いた地点に行ける訳ではありません。 自転車の気楽さで住宅地の中の道を走ったり、自動車道を横切ったり、 いわゆるハケから大きく外れない様にウロウロしつつ、立川方向へと向かいました。

城 山 :

 公園として整備されています。 今日の僕は、その南側の裾のあぜ道を西に向かって進んだだけ。 城山を過ぎると、中央高速道路に接してヤクルトの工場が有るのですが、ハケ下遊歩道はその北側の細い水路の中に杭を打ち込んで板を並べた形で設けられていました。 入り口には「歩行者のみ、自転車は通れません」の看板もあったけれど、無視して進入。 確かに、自転車に乗ったまま通過するのは危険を感じる板敷のルートでした。 かと言って、自転車を押しながら通過するのも足の置き場に困る状況でしたけれどね。


ハケ下遊歩道  自転車通行禁止です



矢川合流点 :

 ここで矢川の太い流れと、ママ下湧水からの細い流れが合流しています。 ここまでの流れの中には小魚がウヨウヨしていましたが、この合流点付近では小さな羽虫が沢山飛び交っているからか? 魚君達にしても夕御飯時にはまだ少し早い時間だと思ったけれど、しきりに水中から空中にジャンプしていました。  写真は紅葉した樹木で逆光の太陽光線を遮って、飛び交っている羽虫の群れを写してみました (上部中央やや右、赤い葉の下にモヤモヤしているがそれです)。 左下の水面近くにも飛び交って居ますよ。



小さな羽虫の飛び交う矢川


ここから先は、ハケ下を辿るのを止めて、矢川に沿った道を矢川の水源地へと向かって進み、今日の小さな旅を終えました。
コメント

ランドマーク@立川市

2010-12-08 17:35:02 | タナカ君的日常
 僕が日常的にぶらついている街、それは東京西郊の立川市なのですが、 立川駅周辺のビル街は10-20階建で目立つ高層のビルが無いため横から見るとあんまり特徴の無い街並みです。 だから奥多摩や高尾山あたりの山に登って「立川は何処かな?」と探そうとしても手前の八王子市街は近さから見分けやすいのだけれど、福生、昭島、立川、国立、国分寺とベタに続く地域の中から立川を指し示すのは難しい。 緑の多い狭山丘陵地、その中に光る西武球場ドームや遙か遠くの新宿の高層ビルの方がよっぽど見分けやすいかな。 

 Topの写真は昭和記念公園の中のコスモスの丘から見た立川市街のスカイラインです。 中央部に聳えるダンダラ赤白鉄塔が一番背の高い構造物ですが、 その鉄塔があるのは立川駅から1kmほど新宿方向に行ったところに在るDocomoの屋上、マイクロウエーブのパラボラアンテナを沢山載せた鉄塔です。


ドコモビルの赤白鉄塔
コメント

歯医者の治療

2010-12-07 20:45:05 | タナカ君的日常
 「ヒュイーン」と甲高い音のするエアータービンを使った作業を終えて、「はーい、口をクチュクチュして下さい!」、「 血がイッパイ出ますけど驚かないで」なんて医者に言われて口を漱ぐ前に、口の中のネバネバを椅子の左脇の小さな流しに「ペッ!!」と吐き出すと、確かに「口の中をドンダケ傷つけてくれたのさ?!」と思うくらいの量のドギツイ赤さの飛沫が散った。 小さなコップの水を口に含んで静かに吐き出すと、それも真っ赤、 2杯目も随分赤い、3杯目は赤さが少し薄くなった。 「ハーイ、 もう良いですか? また椅子を倒しますよ」 と医者。 11月24日の初診から1週間置きに通院して、今回が3度目。 今日は型を取る作業が済みました。 普通、型を取る作業だけなら血が沢山出ること無いだろうけれど、 僕の欠けた奥歯は随分と歯肉の奥まで虫歯が進んでいたとかで、 虫歯部分を削ると同時に、邪魔な歯肉も少し(?)切り取ってくれたらしい。 それが血が多量に出た原因だそうですが・・・ 次の回には今日取った型で義歯を作って、それを被せて1本目が終わります。  年が明けたら、2本目の治療がまた始まりますが、正月休み明けまで治療は暫くお休みになるので、安心してスキーに出かけられそうです。 

 ところで、今日の歯医者の治療は11時からで、 11時半頃過ぎには家に戻れたけれど、 沢山の血の色を見てしまったので物を噛んで食べる気がしなくなってしまった。 妻はいつもの外出で留守、そこで昼飯は立川駅ビルの中の”Soup Stock"のお店に行って、スープ2杯と小さなパンのセットメニューで軽く昼食となりました。
コメント

札幌雪祭りの宿

2010-12-06 22:07:27 | タナカ君的日常
 2月の7-13日に掛けて開催される「札幌雪祭り」、 僕はまだ見物に行った事が無かったので、来年は行ってみる事にしました。 それで安い宿をと思ってWEB上のユースホステルの予約サイトを今月初めに覗いたところ、 ツインベッドの個室が空いていたので2月9・10の2晩で予約をいれました。 1泊・3千9百円/一人 ほどの料金です。 妻に話せば「一緒に行きます」と返事が有ると思いきや・・・ 戻って来た返事は「私は行きません、貴方独りでドーゾ!」 だってさ。

 先月のロシア旅行の時に、 妻が僕に「貴方は夜中に2時間置きくらいに目をさましてガサゴソやってませんでした?」と言った良く眠れない夜もあったのだが、 その夜に限って妻のイビキが騒るさくて目が覚めてしまったためでもあるのです。 ガサゴソしたのはICレコーダを荷物の中から取り出してイビキを録音する作業をやってたからです。  そして家に戻ってから、 止せば良いのにICレコーダに記録しておいた妻のイビキの音をスピーカーから再生して流して聞かせちゃったのですが...  妻は凄く気分を害したのでしょうね、 イビキの音がスピーカーから流れている間、ズーッと無言でいましたから。

 まあ、それが「札幌雪祭りに一緒に行かない」という理由かな? きょうは新宿で山の会の例会があって、件の予約済みの札幌雪祭りの宿へ一緒に行ってくれる人が居ないか? 話題を振ってみましたが、 だれも乗ってくれる人が居ませんでした。 予約したユースホステルのツインの部屋はキャンセルして、 ビジネスホテルのシングルの部屋を取りなおすようです。 今なら、まだ予約OKだし、値段も6千円程度でいけますからね。 ただユースホステルの部屋のキャンセルは他の都合もあって9日以降にする予定です。 だから、誰か「俺行っても良いよ!」と言う人が8日迄に現れれば最高なんですけれど。 誰かいないかな?
コメント

免許返上した僕の叔父さん

2010-12-05 19:57:57 | タナカ君的日常
 12月に入って最初の日曜日の今日、 暮れの挨拶の品を持って実家の周辺に住む弟や妹、そしてオジさんやオバさんの家を廻った来たのですが、その中で86歳のオジさんが 「俺はなー、車の免許を返したんだよ」 と話しだした。 「えーっ? なんで?」と聞き返す僕。

オジ : 「 車をバックさせててな、 チョット塀に擦ちゃってね、マズイっ、”ブレーキ!” と思ったのさ」
オジ : 「 だけどな、 アクセルとブレーキが判らなくなっちゃったんだよ」
オジ : 「 そんな事が起こるのかい? と思うだろ?」
オジ : 「 本当に判らなくなるんだぜ、 自損事故で済んだから良かったけど・・・ 」
オジ : 「 人身事故でも起こしてみろよ、 大変な事になる 」
オジ : 「 だからさ、 ”もう車の運転は止めべえ” そう思ったのさ 」

僕  : 「 でも、車使えないと不便になっちゃうだんべ 」

オジ : 「そりゃあ不便だよ、 でも、しょうがねーやいな 」
オジ : 「近所の買い物なんかは、 自転車で行くんさ 」

僕  : 「オバサンの病院へ行く時なんか、どうしているの? 」

オジ : 「 くるりんバス(地域運行バス)を使ったり、 福祉タクシーを使ったりして病院へ見舞いに行くのさ 」

僕  : 「ところで、オバサンの様子はどう? 」 などと 話はこの後、暫く続きます...

 70歳を過ぎる様な高齢になると耳が遠くなり、視力も落ち、運転能力も落ちること。 事故発生の比率も若者に対して高い事。 だから任意保険の保険料を若者より高くするなんて話を最近新聞記事で読んだ覚えがあります。  オジさんから、アクセルとブレーキが判らなくなっちゃった話なんかを聞くと 「保険料が高くなっても仕方ないのかな」 なんて思って帰って来ました。
コメント

インサイダー 非取引

2010-12-04 07:53:09 | タナカ君的日常
 僕が2年前まで働かせてもらった会社、 最後の増資を480円で実施して以来、株価は低迷して、つい先日には半値の240円台の値段で取引されていた。 在職中は証券会社の口座には「内部者」として登録されていたので、その銘柄に注文入れても弾かれて取引不能でした。 退職して1年以上経過した今年の春先、その「内部者」登録は解除して貰いましたから、取引は可能になりましたし、株価も安いですけれど、 株は買えません。 「インサイダー非取引」 状態です。 

****  去年(2009) の夏の初めに届いた 元同僚からの近況メール ****

久しぶりですハイゾウです。

赤字騒ぎで新年度が始まり、毎月7万あまりの給料カットは
正直きついです。

会社のほうは補正予算で
EMが200台受注
NMが大量受注
ってオマツリ騒ぎです。
短絡的発想の会社ですから
EM増産のために早速新ライン作ってます。
補正って特需なのに生産設備に投資してダイジョウブなんでしょうか?
3号館クリーンルーム状態にならない事を祈ります。
笑っちゃうのがNMで大量受注は良いですが、
原価率が99.6%って?!売れてももうからないじゃん。
まだまだ給料カットは続きそうです。

昨日照葉会主催の社長講話会がありました。
弊社がダメな理由の7割が設計にある     << この設計部署に僕も居ましたが
と社長が言ったそうです。             << 社長の意見に反論しません。

跳躍通信なる経営から発行されるメールマガジンみたいなものでも
設計叩きされています。
さあ、良くなるのでしょうか?           << 叩かれたら良くなる人達が残っている事を祈りましょう

*********************************************************


 これじゃ、去年は利益が出てたとしても、今年以降は今話題のエコポイント特需の反動と同じで、暫くの間、国の研究機関や大学からの発注は抑制されてしまいそうですから、安くても株は買えない。 でも永いこと世話になった会社だし、仕事も楽しくさせて貰えて僕には良い会社だったから、普通に元気になって欲しいと願っています。
コメント

株取引の確認作業

2010-12-03 19:59:02 | タナカ君的日常
  ここの所の株式市場、日経平均が1万円を上回って来た。 僕が6月頃から後に購入した株は買値を上回ってきた物も幾つかは有るのだけれど、 とんでもなく落ち込んだままの奴3点(エルピーダメモリ、王将フードサービス、東洋電機)を筆頭に幾つかの銘柄が足を引っ張って含み損のトータルは海外旅行10回分ほどのとんでもない状態になっている。 今年の株取引は負け確定です。 トータルプラスになるなんて、まず無いでしょう。 取引上の「たられば」の反省は沢山ありますが、一番いけないのは損切りしなかった事ですね。 それから「休むも相場」のことわざを実際の場面に適用できなかった事かな?

 買値を下回った物の中にも配当をきちんと出して呉れる銘柄もあるから、含み損の状態で持ち続けるのも有りかも知れない。 しかし、含み損銘柄を処分せずに全部持ち続けると今年の取引結果は利益が残り、税金を払わなければならない可能性もあるので、半日掛けて点検してみました。

 インターネット取引している証券会社のサイトから年初から今迄の取引履歴をダウンロードして、エクセルに入れ込み、取引の結果を計算して見ると、 やはり含み損状態のものを精算せずに持ち続けると税金申告が必要な金額を若干だけれど上回る利益が出てしまいます。  これから年末までに配当金や優待などの条件を勘案しつつ、 損切り銘柄と保持し続ける銘柄を決定して行きましょうかね。



 そんなくだらん計算作業に疲れた頭も、お気に入りの散歩道「栄緑道」を歩けばスッキリすると言うものです。
コメント

ダイアモンド庫・武器庫見物@モスクワ

2010-12-02 11:40:19 | 海外旅行

クレムリン内部観光入場ゲートの待ち行列


 先月に出かけたロシア6日間の旅はサンクトペテルブルグの宿に3連泊、モスクワで1泊して帰ってくるプチ海外旅行だった割には「書いて置くか」と思うことがあれこれあって、「そろそろ区切らないといけないな...」と想いつつ、ダラダラと旅が終わっても書き連ねています。 

 時差ボケが気になるような地域への海外旅行では今回の様な短い日程の旅行は「費用対効果が悪い」と感じるので、普通ならもっと長めの旅の方が好みではあります。 だから、9日間のツアーも検討対象にしたんですよ。 でも、そっちの日程は単にモスクワでの滞在が増えるだけ、 僕はモスクワの観光に全然魅力を感じていなかったので、 最終的にサンクトペテルブルグに力点が置かれた6日間のツアーを選んだって事です。 それで、たった一晩(11月21日の夜)泊まっただけのモスクワがどうだったかと言えば 帰国日に訪れたクレムリン内部の武器庫とダイヤモンド庫、 そこなんかは事前に何も調べもせずにツアーに乗って訪れただけですが 「見物させてもらえて本当に良かった!!」、 「ここだけでも見に来る価値が有るぜ!!」と吹聴したくなる展示品の数々でした。 

 まずは「武器庫」 :

 もちろん武具の展示もありますけれど、展示品の主体はロマノフ王朝時代の王族の使用した玉座、王冠、衣服、馬具、馬車、冬の移動手段の橇、食器、聖書、イコン画 等々。 馬具や聖書の表紙の装丁までもが綺羅びやかな宝石で飾られて 「チョット、やり過ぎじゃないか?」と感じつつ見物しましたよ。 一番興味を引いたのは大男だったと言われるピョートル大帝が履いていた長靴、 僕が足を入れたら股までズッポリ入って更に余ってしまいそう、 「複製品で良いから、試し履きさせてくれたら面白いのになー」 でもそんな事したら、 世界中の水虫が合体して強力な奴が現れて、そいつが世界中に蔓延しちゃうかな?

 ところで、武器庫見物のためにはクレムリンの壁の内部に入る訳ですが、 我々ツアーの団体も他の見物客同様にクレムリン内部への入場待ち行列に並びました。 その入場ゲートには金属探知の設備もあって、写真の人数の行列で入場までに15分以上の時間を並んで待っていた気がします。 そして武器庫の建物へ入ってからは、ほんの軽い手荷物を除いてクロークに預かってもらいます。 ロシア国内では、こう言った美術館の様な施設の見物の時に、デイパック様の背中に背負うタイプの荷物は嫌われるそうです。 「必ず預けて下さい」とガイドさんに言われました。 更に、武器庫の先に続くダイアモンド庫への入場はカメラの携帯は禁止されているので、 そっちも見学するために、絶対に「カメラもコートと一緒に預ける様に」と念を押されました。 

「ダイヤモンド庫」 :

 武器庫から続く通路の奥にダイアモンド庫の入場ゲートは有りましたが、ここでは手荷物のX線透視チェックを受けました。 カメラが入っていたら、入場させて貰えなくなるそうです。 (このゲートでは荷物預けは出来ません。)

 ここの展示品はダイアモンドをふんだんに使った王冠、首飾り、ブローチ、 ダイアモンドなど、 その真贋を見分ける能力は持っていませんが、 薄暗い室内空間でスポットライトを浴びた展示品の放つ輝きは息を飲む美しさです。 それからコップに盛られたダイアモンドの原石、 自然に産出された大小の金やプラチナのナゲットの数々。 今までに金のナゲットは他でも見たことありますけれど、ここの奴の大きさ、そして初めて見るプラチナのナゲット。 森に住む動物の毛皮だけじゃ無く、こんな産出物があったからヨーロッパ諸国から美術工芸品を買い集める資金があったのか? と納得することしきりでした。


Camel gold nugget 約 9.2kg と Mephist gold nuget 約 20g


小粒のダイアモンドがギッシリ並んだ Roose Brooch


 とにかくカメラ撮影出来ませんでしたから、出口の土産売り場で写真の載ったガイド本を購入しましたよ。掲載した写真はその本のページをコピーしたものです。



搭乗手続き窓口でのトラブル : 

 こんな宝物の見物に満足した、その日の夕方、いよいよ帰国のためにモスクワ・シュレメチヴォ空港に向かいました。 そこでのチョイトしたトラブルも想い出に残ります。 今回のツアーの参加者は夫婦や友達どうしの2人連れが7組と単独参加が3名の都合18名でした。 名前を覚えるのが苦手になりつつある僕は参加者それぞれにあだ名を付けてました。 これから話題にするのは単独参加の「モー娘」ちゃんです。 彼女は大学在学中の学生さんで、TVのモーニング娘ではありません、牛さんのぬいぐるみを小脇に抱えてウロツイテいたから「モー娘」です。 モスクワの南西に位置する丘陵地にはモスクワ大学があり、冬季オリンピックのスタジアム等を前景にしてモスクワ中心部が見渡せる観光スポットですが、 そこに到着して写真を撮っている時に「あたし、ロシアに本当に来たんだ・・・」と独り呟いていた言葉が印象に残る娘さんでした。 

 その彼女、なんだかモスクワに向かう飛行機の席は通路に面していない席で、お手洗いを随分と苦しい思いで我慢したらしい。 そんな彼女を気遣って帰国便の搭乗手続きの時に添乗員さんは「心配いらない、私に付いていらっしゃい」と声を掛けて、行列に並んでいました。 我がツアーグループの先頭は添乗員さん、2番目にモー娘の順でならんでいました。 行列は徐々に進み、添乗員さんは3つほど左側の空いた受付デスクに向かいました。 つかつか歩み始めたその後ろにモー娘君も付いていくものと思ったのだが... 行列のほぼ正面のデスクからも「空きましたから、こちらへどうぞ!」の身振りのサインを出した。 そこへ彼女は一人で向かって行った。 ツアー参加者にはEチケットの印刷物も渡されていたのだが、添乗員さんから、ここモスクワでは「パスポートだけ出せば手続きOKですから」と言われていたから、モー娘君もキットそうした事でしょう。 搭乗手続きが「長引いているな?」と思う程の時間は経過していなかったのだけれど窓口の女性が発した「ハノイ」 「ハノイ?」の声がやけに大きく聞こえる。 「なんじゃそりゃ?」の思いで聞くと共に「ハノイ便に乗るのか?」と聞かれているのかも知れないなと思いながらもボーっと行列してました。 モー娘君の隣のデスクでは我がグループのカメラ娘が手続きを始めました。 そしてカメラ娘の受付デスクの女性がモー娘君のデスクの担当者に声を掛けています。 「その人、成田へ行くのよ、 こっちの人と同じで」てな話をしたのだろうと推測するのだが、「ハノイ?」の声はそれ以降は発せられる事無く発券手続きは終了してモー娘君も引き上げてきました。 顔が少しひきつっている様です。 グループの人達が心配して声を掛けます。 と言うか「あのハノイ?」は何だったのだろう?の方に興味がある野次馬根性かもしれませんがね。 モー娘君の口から「あいつ何なんだよ? 英語話せないからと言って馬鹿にして!!」の罵り言葉、それと共に目から涙を溢れさせ始めました。 涙まで出したモー娘君を気遣って女性連中は慰めていましたっけ。 

 僕はと言えば「何で添乗員さんにくっついて窓口に行かなかったのだろうか?」 と思ったり、 受付デスクの係員も日本のパスポートを持った若い女の子に「何でハノイ便(10分違いの出発便)の手続きを進める必要性を感じたのか?」疑問に思ったり、添乗員さんは「Eチケットが有るんだから、それも提示する様に言わないのか?」と思ったり。 まあ、僕の知っている旅の途中のトラブルと言えばこんな些細な事だけで済んだ今回のツアー、 前にも書きましたけれど「楽しかったです」


モスクワ市域の見物や食事のために立ち寄った箇所

ホテル Holiday Inn は近くに何軒も有りますが、僕達が宿泊したこの場所のそれは、新しく快適な宿でした。 部屋代が幾らか知りませんが朝食も満足しました。
コメント